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認知症の母との記憶、1ヶ月で4度重版『憤怒の人』が話題に

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作文・エピソード
エッセイ
報道発表
撮影/藤岡雅樹(プレスリリースより)

発売1ヶ月で4度重版、大反響を呼ぶエッセイ集

直木賞作家・佐藤愛子さんの娘である杉山響子さんが執筆した『憤怒の人 母・佐藤愛子のカケラ』が、2026年1月15日の発売以来、瞬く間に重版を重ねている。発売からわずか1ヶ月で4度の重版が決定し、大きな反響を呼んでいるエッセイ集である。

認知症により変わりゆく母の姿を描く

本書には、シリーズ累計185万部を超えるベストセラー『九十歳。何がめでたい』などで知られる佐藤愛子さんが100歳を超えて認知症となり、少しずつ記憶が薄れていく様子が情感たっぷりに描かれている。響子さんは長く母と一緒に暮らしており、父で作家の田畑麦彦さんとの離婚後は母娘の二人暮らし、その後も二世帯住宅で生活を共にしてきた。

愛子さんは記憶が混濁し、娘の響子さんを亡くなった姉の早苗さんと間違え「ねえちゃん」と呼ぶようになる。そうした変化の中でも、母と娘で過ごした濃密な思い出が書き記されている。

著者の覚悟と強い想い

杉山響子さんは本書の執筆のきっかけについて、インタビューで次のように語った。「母がだんだん自分の知っている母ではなくなっていくんです。打てば響く、あの話の面白い佐藤愛子が、という思いがありました。私たち2人の記憶はたくさんあって、もし母が死んだらそれは私だけの記憶になってしまうし、私がボケたら、この世から消えてしまう。そうなる前に書き残しておきたいと思ったんです」(「女性セブン」2026年1月29日号より)。

響子さんは「生々しい現実を書くと母の長年の読者をがっかりさせるかもしれないけど、でもやっぱり、年をとって衰えることも含めての佐藤愛子の人生なんだから、そういう部分も書かなければと思いました」とも語り、覚悟を持って執筆に臨んだ。

各界から寄せられた大絶賛の声

作家の阿川佐和子さんは「文士とは総じてワガママで変人なのか。そして、文士の子どもがこれほど酷い目に遭っているというのに、どうしてみんな笑うのか」と述べ、俳優の真矢ミキさんは「泣いて笑っての大忙しで読みきりました。昭和の音がみるみる広がり、私の大切な記憶までこの本の中で居場所を見つけたようで嬉しかったです」とコメント。ブックジャーナリストの内田剛さんも「作家の娘が背負った葛藤と覚悟が胸に迫る。温かな眼差しとむき出しの愛に涙が溢れて止まらない」と絶賛している。

読者からも共感と感動の声

一般の読者からも「素晴らしい、忘れられない本です」「著者と同学年です。母が亡くなり丸33年経ちました。生きていてくれたなら、どんな人生を一緒に過ごせたのかなと思いながら楽しく読みました」など、共感や励ましの声が続々と届いている。また「愛子先生がこわれていくようでショックを受けておりますが、自分と重なることがあります。自分の将来を見ているようで考えさせられます」といった感想も寄せられており、多くの読者が自身の経験と重ね合わせながら本書と向き合っている。

書籍情報

『憤怒の人 母・佐藤愛子のカケラ』は、著者・杉山響子により執筆された。定価は1,870円(税込)で、2026年1月15日に小学館から発売された。判型は新書判、頁数は336ページである。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003577.000013640.html