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都市の断片を映す写真展「アーバン・ポートレート」3月開催

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絵画(日本画・洋画)・美術展
報道発表
Copyright © Nicola Maniero(プレスリリースより)

ニコラ・マニエロの個展がGARDE Galleryで開催

NPO青山デザインフォーラム(ADF)は、ADFアートギャラリープロジェクトの一環として、ニコラ・マニエロによる個展「アーバン・ポートレート」を2026年3月2日(月)から3月13日(金)まで、表参道のGARDE Galleryで開催する。

都市の人間的側面に焦点を当てた作品展

本展では、都市を建築やインフラ、ランドマークを通して捉えるのではなく、公共空間に埋め込まれた人間の存在へと視線を移し、探求している。表情や身振り、一瞬の邂逅を通して、高密度な都市生活が生み出す心理的・感情的な状態を浮かび上がらせるのが特徴だ。

街の瞬間を捉えるストリートポートレート

展示されるポートレートは、街路や駅、移行的な空間における偶然の出会いから生まれたものである。注意がふと逸れ、防御が緩み、内面が一瞬だけ表出する瞬間を捉えた作品が並ぶ。これらは個人のアイデンティティを規定したり物語を語ったりするのではなく、むしろ断片として表現されている。部分的で、未解決で、開かれた像として、現代都市に特徴的な不安定さや曖昧さを映し出す。

内と外の閾を描く表現手法

マニエロは、あえて明示的な文脈的な情報を排除することで、従来のドキュメンタリー的な衝動からは一線を画している。周囲の都市はほとんど不可視のまま、光や質感、空気感の痕跡へと還元されていく。都市の圧力が蓄積する場としての「顔」へと焦点を移すと、疲労、孤独、強靭さ、脆さ、そして静かな抵抗が一つのフレームの中に共存する。それぞれのイメージは、内と外、私的と公的のあいだの閾なのである。

ストリートフォトグラフィーの倫理を問い直す

本展は、都市の壮観的あるいは象徴的な表現を拒絶し、近接性と遭遇に根ざした都市空間の代替的解釈を提案する。ポートレートは未計画の状況から生まれ、写真家の物理的臨場感と公共空間の予測不可能な力学によって形作られている。この手法はストリートフォトグラフィーに内在する倫理的緊張を認めつつ、支配よりも不確実性を、所有よりも存在を強調しているのだ。

集合的な視点から見える都市像

作品を集合的に見ると、これらのポートレートは都市そのものの複合的な像を形づくることに気付く。本展は、一貫した物語や直線的な流れを示すものではなく、姿勢や視線、感情のトーンを通して互いに響き合う瞬間の連なりを提示する。反復と差異がリズムを生み、個々の物語というよりも共有された状況が現れる。都市は固定された環境としてではなく、そこを行き交う人々によって絶えず生成される関係性の可変的な場として現れるのである。

展示を通じた都市体験の再考

スピードや消費、視覚的過負荷に支配された状況のなかで、本展「アーバン・ポートレート」は観るものに立ち止まり、他者の存在と向き合うことを求めている。時間をかけて観察することで、都市とはモニュメントやスカイラインによって成り立つのではなく、その内部で日々繰り広げられる儚く移ろいやすい、深く人間的な瞬間を通して理解できることを示唆しているのだ。

開催概要

会期は2026年3月2日(月)から3月13日(金)、時間は11:00から18:00。会場はGARDE Gallery(表参道)で、日曜と祝日は休廊となる。詳細情報はhttps://www.art-adf.jp/で確認できる。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000039033.html