国芳の傑作全74図が集結、水滸伝展が大阪で開催


歌川国芳の出世作「通俗水滸伝」全74図を一挙公開
2026年7月11日から9月6日まで、大阪市立美術館にて「大阪市立美術館開館90周年記念特別展『水滸伝』」が開催される。歌川国芳の出世作として知られる「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズから、現存する74図が初めて一堂に会する。本来は108図の全図が制作されたが、確認されているのは74図である。国芳ならではの創意にあふれた傑作であり、日本における水滸伝ブームの契機となった重要な作品だ。
中国の至宝と日本の浮世絵が共演する名品の殿堂
本展の最大の魅力は、中国と日本の美術作品の競演にある。北宋時代の絵画や書跡、陶磁器といった至宝から、江戸時代の浮世絵まで、『水滸伝』に関連する多彩な名品が展示される。北宋の四大書家のひとり・黄庭堅による「伏波神祠詩巻」、宮廷用青磁として知られる汝窯の「青磁水仙盆」など、貴重な重要文化財も公開される。また、葛飾北斎の「新編水滸画伝」や、劇画の巨匠さいとう・たかをの原画なども見どころとなっている。
物語の世界観に浸る展示構成
展示は5つの章で構成される予定だ。「梁山泊へようこそ」で物語の舞台へ導き、「豪傑たちの生きた時代」で北宋時代の歴史背景を紹介。「武侠小説・水滸伝の誕生と流行」では中国での成立と流行を、「拡張する英雄像」では江戸時代の日本での受容を描く。最後の「終わりなき水滸伝ブーム」では、現代における水滸伝の影響を展開する。学芸員は本展を「名品に囲まれた『水滸伝テーマパーク』」と表現しており、水滸伝の知識がない観覧者でも楽しめる空間設計となっているという。
開催概要と観覧料
会期は2026年7月11日(土)から9月6日(日)までで、月曜日は休館(祝日の場合は開館し翌平日休館)。開館時間は午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)。観覧料は一般2,000円、高大生1,400円、小中生500円。会場は大阪市立美術館(大阪市天王寺区茶臼山町1-82)。展覧会公式サイトではより詳しい情報が掲載されており、展示期間や観覧料などの最新情報は公式サイトで確認することが推奨されている。なお、2026年9月19日から11月8日まで東京ステーションギャラリーへの巡回も予定されている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000148.000135074.html