どんでん返しのプロが放つ衝撃ミステリ、『私のせいではありません』発売


美術業界の闇を描く連作短編集が登場
『その嘘を、なかったことには』『最後のページをめくるまで』など、どんでん返しの女王として知られる水生大海による新たな連作短編集『私のせいではありません』が2月26日、新潮社より刊行される。日本推理作家協会短編部門にノミネート経験もある著者による、今回のテーマは「美術業界の闇」である。
セクハラからギャラリーストーカーまで、社会問題を炙り出す
本作では、セクハラやアカハラなどのハラスメント行為に加えて、派閥争いやギャラリーストーカーなど、現在の社会でも問題視されている若手美術家を取り巻く搾取構造を鮮烈に炙り出す。美大の同級生だった陽向、瑠璃、未緒、乙羽という四人の若きアーティストが中心となり、物語は展開していく。学生時代から四人展を開催するほど仲が良かった彼らだが、卒業後に現れたギャラリーストーカー男の存在がそれぞれの関係を歪ませていく。
各話にどんでん返し、最後にも思わぬ罠が
全五話から構成される本作の最大の特徴は、各話にどんでん返しの仕掛けが施されているだけでなく、最後にも思わぬ罠が待ち受けているという点だ。久しぶりの再会の場となった瑠璃の結婚式で明かされる、六年前に大学で起きた事件の真相。その罪とは何なのか。スリルとサスペンスに満ちた本作は、著者による渾身の勝負作となっている。
水生大海からのメッセージ
著者は「どんでん返しのある小説を書いてください、という依頼が始まりだった。平素から興味のあった美術の話と絡めて描きました。夢を実現させようともがき、巻きこまれた出来事や挫折、若きアーティストたちの葛藤を、感じ取ってください。勝負作です」とコメントしている。
水生大海について
水生大海は三重県生まれの作家で、漫画家を経て2005年にチュンソフト小説大賞ミステリー・ホラー部門銅賞を受賞。2008年に「罪人いずくにか」で、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作を受賞し、翌年『少女たちの羅針盤』と改題してデビューした。2014年「五度目の春のヒヨコ」、2025年「あの日、キャンプ場で」で日本推理作家協会賞短編部門候補となっている。『最後のページをめくるまで』『その嘘を、なかったことには』『メゾン美甘食堂』など著書多数。
書籍情報
『私のせいではありません』は2026年2月26日発売。四六判ソフトカバー、定価1,870円(税込)。ISBN978-4-10-356711-0。新潮社のWebサイトから詳細を確認できる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002692.000047877.html