松尾由美『わたしたちが泥棒になった理由』2月28日発売、ミステリ短編集


ミステリの名手が描く、優しき犯罪者たちの物語
TBSラジオ・新潮社の共同企画から誕生した短編集『わたしたちが泥棒になった理由』が、2月28日(土)に新潮文庫から発売される。著者は幅広い作風で知られるミステリの名手・松尾由美である。
誘拐・窃盗・脅迫。一見すると犯罪を題材にしながらも、本作は「ごく普通の男女が人生でたった一度だけ起こした犯罪」をコンセプトとしている。きりりとロジカルでありながら、ほろっと泣ける。そのような相反する要素を見事に調和させたミステリ集だ。
AudioMovieから発案された共同企画
この作品集が生まれたきっかけは、TBSラジオ・新潮社の共同企画であった。当初、松尾由美さんに音声コンテンツAudioMovieⓇのために「おばあちゃんの旅」という原作を書き下ろしていただいた。その作品では、優しいおばあちゃんがなぜマジメな小学生・ススムくんを誘拐したのかが描かれており、ミステリと人間ドラマが絶妙なバランスを見せていたという。
「おばあちゃんの旅」で描かれたコンセプトを基に、新たに短編を書き下ろしていただくことになり、本作『わたしたちが泥棒になった理由』が完成したのである。
収録される6つのミステリの見どころ
本作には全6つのショートストーリーが収録されている。ネット通販の倉庫で働いていた姉妹が世にも恐ろしいトラブルに巻き込まれる「わたしたちが泥棒になった理由」。「運動会を中止しないと爆破する」との脅迫電話の謎を追う「ただし例外として」。やがて明らかになる《白猫消失事件》の驚くべき真実を描く「空を飛んだ猫」。犯行の動機は正義か、人情か、恋心か。それぞれの短編が異なる視点から「優しい犯罪者」たちの姿を浮かび上がらせる。
芸人・どくさいスイッチ企画による鋭い解説
本書の解説は、2024年に「R-1グランプリ」ではアマチュアとして初の決勝に進出した芸人・どくさいスイッチ企画が担当。大阪大学経済学部卒業後、サラリーマンとして働きながら社会人落語日本一決定戦で優勝した鬼才が、収録された6作品を鋭く読み解く。
【タイトル】わたしたちが泥棒になった理由【著者名】松尾由美【発売日】2026年2月28日【定価】693円(税込)
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002684.000047877.html