製薬思想から生まれた香り研究「新蒸留研究所」がSAKE AWARD2026で優勝


ICCサミットのSAKE AWARDで新蒸留研究所が優勝
2026年3月2日〜3月5日にヒルトン福岡シーホークなどで開催された「ICCサミット FUKUOKA 2026」において、新蒸留研究所がプログラムの一つである「SAKE AWARD」に挑みました。株式会社MAE(新蒸留研究所)執行役員の石川和則が「No.1 ジンの香りの原点に関する研究」を携えてピッチに登壇し、2日間にわたる熱戦を制し、見事優勝を果たしています。なお、富山県の企業では初の快挙となります。
製薬思想を背景とした香りの探求プロジェクト
株式会社MAEは、富山で60年にも渡り、外用剤の製造を中心に事業を展開してきた製薬会社です。新蒸留研究所は、その製薬思想を背景に、蒸留という技術を通して香りを探求する新たな取り組みとして活動を行っています。ボタニカルが持つ複雑な香りを分析・理解し、新たな価値として表現することを目指し、スピリッツなどの開発・製造を行っています。今回の受賞は、こうした香りの研究と、ものづくりの取り組みが評価されたものです。
「分ける、分かる、分かちあう。」をコンセプトに活動
新蒸留研究所は、「分ける、分かる、分かちあう。」をコンセプトに、製薬思想を背景とした実験的な取り組みとして香りを探求するプロジェクトです。ボタニカルがもたらす複雑な香りを、科学の視点で「分ける(分析)」、構造を「分かる(理解)」、そして再構築した価値を「分かちあう(製品化)」ことをテーマに活動しています。ジンやスピリッツの香り成分をガスクロマトグラフィーなどの香気分析手法で可視化し、その結果をもとに処方設計を行うなど、製薬分野で培われた研究手法を応用したものづくりを行うことが特徴です。蒸留酒や精油の研究開発・製造を通じて、世界に満ちる香りの豊かさと、その魅力を多くの人と分かちあうことを目指しています。
革新的な香りの研究開発製品
新蒸留研究所は複数の革新的な製品を開発しています。「No.1 ジンの香りの原点に関する研究」は、世界中のジンをガスクロマトグラフィーで分析し、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルートの3種のみで構成した製品です。「No.8 ラベンダー由来の柑橘香に関する研究」は、自社農園で育てたラベンダーから柑橘香を引き出した製品であり、「No.10 琵琶湖蒸溜所における熟成ジンの研究」は琵琶湖蒸溜所と共同開発したジンとウイスキーの両方の表情を持つ製品です。さらに「No.3 緑茶の香気抽出に関する研究」は、文久元年(1861年)創業の「祇園 北川半兵衞」と2年をかけて共同開発した製品として知られています。
ICCサミット「SAKE AWARD」について
ICCサミットは、起業家や経営者、投資家などが集まる国内最大級のカンファレンスの一つで、2016年から開催されています。スタートアップのプレゼンテーションや産業分野ごとのアワードが行われ、日本のイノベーションや新しいビジネスの発信の場として注目されています。「SAKE AWARD」は、日本酒やクラフトジンなど日本の酒文化の新たな取り組みを紹介する企画で、参加者による試飲や評価を通じて、革新的な取り組みを行う酒造・蒸留事業者が選出されるものです。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000131566.html