横浜・樽町に子どもの居場所が誕生「こんちわ」が目指す地域交流


レモンと縁側が象徴する新しい交流拠点
「こんちわ -レモンと縁側の庭-」は、横浜市港北区師岡・樽町エリアを拠点に子どもの居場所づくりに取り組む地域プロジェクトチームが中心となって運営する施設である。拠点となる一軒家は、チームの代表夫妻の住まいで、庭のレモンの木と縁側が象徴的だ。家の一角はすでにリノベーションが施され、あたたかな土間では、子どもたちが遊んだり宿題に取り組んだりと、思い思いの時間を過ごしている。
樽町が抱えていた地域課題を解決
本拠点が位置する樽町一丁目は、自治会のエリア内に公園や公民館がないという課題を抱えており、地域活動が活発化しにくい状況だった。また、師岡・樽町には熊野神社市民の森や農地など、豊かな自然・生態系が残る一方で、宅地化が急速に進んだことで通学路の狭さや土砂災害警戒区域の多さなど、生活環境上の課題も生じていた。こうした状況を踏まえ、子どもたちが日常的に安心して過ごせる場所を確保するとともに、地域住民が集まれる地域拠点が必要だと考え、まち普請事業への提案が行われたのである。
外構整備で地域に開かれた空間を実現
まち普請では住宅の外構を中心に整備を実施した。屋内と屋外を緩やかにつなぐ半屋外空間としてパーゴラを新設し、活動が建物の内外へ自然に広がる環境をつくった。これに加えて、これまで周囲からの視線を遮り閉鎖的だった既存の塀を撤去することで、見通しが改善され、前面道路や交差点の安全性向上にもつながっている。さらに、芝生や雨庭、雨水タンクを備えた外構を整えることで、子どもたちが自然に触れながら環境循環を学べる仕掛けも取り入れつつ、地域住民が立ち寄って休める「まちの縁側」となる空間をつくったのだ。
環境学習と交流の場として機能開始
子どもたちがやりたいことに挑戦し、小さな活動から社会が変わる経験を得られる場であること、そして自然豊かな樽町の環境を生かし、環境や資源循環について学べる場となることを目指して活動を進めている。現在は、新たな自治会館としても活用が始まり、地域の拠点としての役割が広がっているところだ。今後、花壇や雨庭の植物が成長した際には港北区のイベントへの参加を予定しているほか、地域を巻き込んださまざまなイベントの企画も進めている。まち普請の1次コンテスト後にスタートした「まちのちいさなだがしやさん」は毎週木曜日14時~17時で営業中で、子どもたちでいつも大盛況となっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001863.000013670.html