障害のある作家の確定申告を支援、ヘラルボニーがガイドブック公開


障害のある作家が直面する確定申告の課題
株式会社ヘラルボニーは、障害の有無に関わらず「誰もが異彩を放つ社会」を目指す取り組みとして、契約作家の確定申告に関する情報をまとめた「個人作家報酬ガイドブック」をタスキー税理士法人と共に作成しました。ヘラルボニーは主に知的障害のある作家が生み出すアート作品の著作権を管理し、その作品を企業やブランド、公共空間などで活用するライセンス事業を展開しています。作品のライセンス収益の一部は作家に還元され、確定申告を行う作家も増えてきました。
確定申告の仕組みそのものは、障害の有無によって内容が変わるものではありません。しかし障害のある方にとっては確定申告実務の難しさに加え、収入を得ることで生じる税制や社会保障制度への影響が極めて複雑に絡み合います。本人が収入と支出の管理および確定申告をすることが難しいため家族が代行する場合の対応方法、B型就労継続支援施設に通いながら著作権収入を得ている場合の取り扱い、著作権収入を得たことによる障害年金などの社会保障制度への影響など、これまで存在していなかった特殊な論点が数多くあります。
個人作家確定申告ガイドブックの内容と目的
今回作成されたガイドブックは、障害のある作家が収入を得た場合に検討する必要がある税制や社会保障制度に関するポイントを整理し、作家本人およびその家族、支援者、専門職が必要な情報にアクセスできる基盤となることを目的としています。確定申告サポートを通じて契約作家の税金や所得に関連する悩みに向き合うなかで、特定個人に限定されない共通の課題が複数あることが分かり、タスキー税理士法人とともに障害のある作家が著作権収入を得て所得が生じた場合の影響を調査し、体系的にまとめました。
タックスナップとの確定申告サポートイベント開催
ガイドブックで整理した情報をもとに、よりスムーズに確定申告の実務を行えるよう、確定申告アプリを提供する株式会社タックスナップと共創し、契約作家とご家族向けのサポートイベントを2026年2月7日に東京都内で開催しました。「この支払いは経費になるのか?」「勘定科目は何にすれば良いか?」といった経費処理の判断や初めて出会う会計用語に戸惑って作業がストップすることをできる限り減らし、安心して申告作業が進められることを目指すものです。タックスナップの実践コーナーでは、「長時間を要していた集計作業が手軽になる」「ハードルが高いと思っていた作業が簡単にできて驚いた」という声が上がりました。
多様な人々が活躍できる社会を目指して
ヘラルボニーが目指す未来は、「ガイドブックが不要になる社会」の実現です。法律や制度にアクセスするまでの障壁を取り除き、障害の有無に関わらず多様な人々が活躍できることを目指して、今後も課題を可視化すると同時に解決策を社会に提示してまいります。ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニーとして、障害のある作家が描く2,000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築しています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000533.000039365.html