高島屋創業195周年、大正から昭和の輝きを再現『華の時代』展開催


高島屋史料館で195周年記念展がスタート
高島屋は1831年に初代飯田新七が京都で創業した古着木綿商に始まり、今年2026年は創業195周年を迎える。この記念すべき年に、高島屋史料館(大阪)では4期に分けた特別企画展を開催している。1月から3月まで開催した第Ⅰ期「百の時代」に続き、4月11日より第Ⅱ期「華の時代」がスタートした。
近代的百貨店へ歩みを進めた大正・昭和初期
第Ⅱ期「華の時代」では、日本で百貨店文化が華ひらいた大正期から昭和戦前期までを取り上げる。大正の終わりに名実ともに近代的百貨店となった高島屋は、昭和に入るとますます大型化し最新設備を整えた店舗に「百貨」を揃えた。1922年10月に大阪長堀店を開店、その後1932年7月に大阪南海店が全館開店、1933年3月には東京日本橋店が開店するなど、戦前期を代表する大型店舗の展開を見ることができる。
美術文化の発展を支えた美術部の活動
1911年に美術部を創設した高島屋は、直接依頼した作家の新作のみを取り扱うことを信条に、展覧会を開催して作品を販売しながら、人々と美をつなぐ橋渡し役を担った。国内にまだ美術館が数少なかった時代、作家にとっては新作発表の場を、人々には最新の美術を無料で鑑賞できる場を提供し続けた。本展では岡田三郎助《支那絹の前》や川端龍子《潮騒》、河井寬次郎《草絵壷》など不朽の名作から初公開資料まで、美術の高島屋の足跡を辿ることができる。
きもの文化をリードした百選会と上品會
高島屋の呉服事業を支えた二つの新作発表会がある。1913年に創設された「百選会」は流行を自ら創り出すシステムを確立し、時代の最先端をいくきものファッションをリードし続けた。一方、1936年に創設された「上品會」は、染織五芸の粋を競い、日本染織の最高峰を志す会として機能した。二つの会は呉服の高島屋の両輪となり、きものの美の創造と継承を目指してきた。
催事を通じて人々に新しい話題を届けた高島屋
バラエティーに富んだ催事の開催は、高島屋の大きな特徴だった。国内にまだ大型施設が数少なかった時代、大規模な会場を提供できたのは百貨店であり、話題性のある催事は集客を図る広告宣伝活動としても機能した。商品催、美術展、歴史展、観光展、物産展など、多種多彩な催事を開催した高島屋は、毎回大盛況を呈していたのである。本展では1927年に開催した「日光博覧会」の再現映像も特別に上映される。
展覧会情報と関連イベント
会期は2026年4月11日(土)から6月29日(月)で、第Ⅰ部と第Ⅱ部に分けて展示作品を入れ替えながら開催する。開館時間は午前10時から午後5時まで、火・水曜日は休館、入館料は無料である。また、百貨店ポスターに見る戦前期日本の催事事情を学ぶ講演会など、複数のイベントも予定されている。学芸員による企画展ギャラリートークは会期中の第1・第3土曜日に開催される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001382.000069859.html