蜷川実花×DAZZLEのイマーシブ公演「花宵の大茶会」北野天満宮で開幕


蜷川実花とDAZZLEが手がけるイマーシブ公演が明日開幕
蜷川実花 with EiMとダンスカンパニーDAZZLEによるイマーシブ公演《花宵の大茶会》が、2026年3月20日(祝・金)から北野天満宮で開幕する。全国天満宮の総本社・北野天満宮を舞台に展開される本作は、蜷川実花が長年の夢であるイマーシブ公演に初挑戦する作品だ。3月18日に開催された記者発表会では、蜷川実花、宮田裕章、ダンスカンパニーDAZZLE飯塚浩一郎が登壇し、新しい文化体験への想いを語った。
豊臣秀吉の「北野大茶湯」をモチーフにした物語
本作の物語は、豊臣秀吉が北野天満宮で開いた「北野大茶湯」をモチーフにしており、「もし北野大茶湯に幻の二日目があったなら」という着想から生まれた。菅原道真をはじめ、豊臣秀吉、紫式部、土方歳三など、北野天満宮にゆかりのある歴史上の人物が登場するが、彼らは単なる歴史人物ではなく、嫉妬、後悔、孤独、傲慢など、人間の内面にある感情の「影」として描かれる。社会の中では表に出しにくい「影」の感情を、身分差のない開かれた茶会の空間で解き放ち、菅原道真が詠んだ「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」という和歌へと重なっていく。
観客が登場人物として物語に没入する体験
来場者は鑑賞者ではなく、茶会に招かれた客人として参加する。視線が合う、茶碗を差し出されるなど演者と直接関わる瞬間が生まれ、観客の行動によって場の空気が変わる。誰を追うか、どこに立つかによって体験が変わり、同じ公演でも体験する物語が異なる。観客は遠くから眺めるのではなく、登場人物として物語に入り込むことで、誰しもが持っている「影」の感情を、自分自身のものとして追体験できる。
蜷川実花 with EiMの鮮烈な色彩世界
写真家・映画監督・現代美術家の蜷川実花が率いるクリエイティブチームEiMは、これまで美術館や展示空間で「体験するアート」を展開してきた。本作では、空間を体験するだけでなく、観客が登場人物の1人として物語に没入する。パフォーマンスが繰り広げられる空間は、登場人物の感情を象徴する空間から構成されており、花や光による空間演出で、蜷川実花の鮮烈な色彩で映画の世界に入り込んだような体験を創り出す。演劇のために作られた舞台ではなく、北野天満宮の歴史ある建築の中で行うことで、その場所にしかない要素が作品の一部となり、観客は単なる舞台鑑賞ではなく歴史の時間の中に入り込む体験を味わう。
セリフのないノンバーバル公演
本作はセリフのないノンバーバル公演で、日本のイマーシブシアターを牽引してきたダンスカンパニーDAZZLEが、身体表現のみによって感情や物語を描く。観客は、演者の呼吸、身体のエネルギー、空間の緊張感を至近距離で感じる、フィジカルな没入体験を味わうことになる。公演時間は約70分予定となっており、2026年5月24日(日)までの期間開催される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000172886.html