公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

京都クラフトアンドデザインコンペティション、伝統技法の現代化を表現した受賞作品が決定

タグ
アイデア
企画・ビジネスプラン
報道発表
プレスリリースより

第2回受賞作品の特徴

京都伝統産業ミュージアムは2026年3月22日、『第2回 京都クラフトアンドデザインコンペティション「TRADITION for TOMORROW」』の授賞式を開催しました。国内外から138件の応募が寄せられ、伝統産業の技術や素材を現代の生活に活かす提案が多数集まりました。受賞作品は、林業課題の解決を視野に入れた木工ベンチ、伝統技法「金彩」を施したスウェットシャツ、沖縄の伝統織物をジーンズに昇華させた作品など、現代の暮らしに調和した優秀な作品ばかりです。

グランプリは京都府産ヒノキ活用の木工ベンチ

グランプリ『BENCH "A"』(ドイケイイチ)は、京都府産のヒノキを使用した二人掛けベンチです。建材としての活用が主である針葉樹に対し、家具としての付加価値を与えることで、生活者に届ける新たな手法を提示しました。抑制された美学と高い手仕事の精度が評価され、商業施設から公共空間まで、現代の環境に調和するプロダクトとして完成度が際立っています。

伝統技法の日常化を実現した準グランプリ

準グランプリ『POP松竹梅』(三宅工芸 × 京都精華大学)は、和装花嫁衣装の装飾技法「金彩」を施したスウェットシャツです。ハレの日のイメージが強い「金彩」を、ポップなデザインで日常着に昇華させ、伝統技法を軽快に現代のファッションへ取り入れています。ウォッシャブルなアイテムとして定着させた技術的工夫が高く評価されました。

多様な分野で輝く受賞作品

学生部門賞『ラミージーンズ試作型 - アキヅ』(沖縄県立芸術大学大学院 大月凪)は、沖縄の伝統的織物ラミーを用いた作品です。琉球藍や天然染料で染め上げ、ラミー特有の「シャリ感」と「透け感」を活かし、暑い地域に適した実用着として再構築されています。またオーディエンス賞『ハイスツール』(古谷禎朗)は、京都相国寺の欅を使用し、伝統的な指物技術「角ホゾ」で組み上げたカウンタースツールで、1441票の投票のうち最多の89票を獲得しました。

課題解決と伝統の再構築に高い評価

審査員特別賞では『創扇あおぎ』(株式会社清水商店)が、深刻な扇骨不足という業界の課題に対し、骨を使わずに形を成すという大胆な発想の転換で選定されました。さらに『馳走金具御膳【寿司】』(東京藝術大学大学院 藤本春華)は、伝統的な彫金・打ち出し技法を寿司というモチーフに投じた高い精緻さとユーモアの共存が評価されています。みやこめっせ社長賞では、筒型への組子細工という技術的限界への挑戦や、西陣織とドレスの融合による伝統工芸の拡張など、新たな表現の可能性が認められました。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000162.000077909.html