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児童文庫シェアNo.1の角川つばさ文庫小説賞、第14回受賞作決定

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童話・児童文学
報道発表
プレスリリースより

児童文庫シェアNo.1「角川つばさ文庫」が小説賞の受賞作を発表

株式会社KADOKAWAは、児童文庫シェアNo.1レーベルである「角川つばさ文庫」における「第14回角川つばさ文庫小説賞」の受賞作品を決定した。2025年7月1日から8月31日に募集した同賞には、小・中学生を対象とした多くの優秀な作品が寄せられた。

一般部門での受賞作品

一般部門では、金賞と銀賞の受賞作品が決定している。金賞を受賞したのは、風花ユクさんの『ユイガくんの祓い方』である。本作は、お人よしな女の子ミカゲが「きもだめし」で怪異スポットの「かがみ池」を訪れ、「白い手の怪異」に取り憑かれてしまうという設定。謎めいたクラスメイト・唯我くんが駆けつけ、恐怖とときめきが交錯する「怖キュンホラー」として展開する物語である。著者は、心を惹かれたホラー作品における「理不尽の恐怖」と、それに立ち向かう登場人物の姿を描くことを重視していると語っている。

銀賞を受賞したのは、そうまおわかさんの『大富豪・大貧民ゲーム』である。小学6年生の奏汰が、現実を書き換える謎のアプリ「大富豪」でのゲーム結果が現実の家庭環境に反映されるという物語。初戦で大富豪になり、その後の失敗で大貧民になるなど、ゲームとお金に翻弄される少年たちの運命が描かれている。著者は、何もないところから何かを生み出すことが好きという背景から、子どもたちにとって「特別な一冊」となる物語を書きたいという思いで執筆したと述べている。

こども部門のグランプリ受賞作

こども部門ではグランプリとして、東京都の小学4年生・伊藤彰さんと、宮城県の中学2年生・鈴木涼樹さんの作品が受賞している。伊藤さんの『ぼくの家族はお弁当』は、スーパーのお惣菜コーナーで生まれた鮭弁の弁次郎が、家族の絆を守るため廃棄されたお弁当たちとともにお客さんにアピールする姿を描いた作品である。鈴木さんの『ごめんねの水曜日』は、記憶を亡くした墓石が毎週水曜日に訪れる少女ミユキの成長を見守り、最終的に記憶を取り戻すという物語である。

選考委員による評価のポイント

選考委員を務めた作家のあさのあつこ氏は、金賞作『ユイガくんの祓い方』について、安定感と文章の巧みさを高く評価しつつも、登場人物の掘り下げがさらに必要であることを指摘した。銀賞作『大富豪・大貧民ゲーム』については、お金をテーマの中心に据えた骨太の作品として評価しながらも、結末ありきの構成に対して疑問を呈した。脚本家の藤ダリオ氏は、最終候補作全体に対して「作者が心の底から書きたい」という叫びのような小説が不足していることを指摘。本上まなみ氏は、金賞作の躊躇なく力強く駆け抜ける姿勢を評価し、銀賞作の誰もが経験する苦い体験を織り交ぜた丁寧な文章を称賛した。

角川つばさ文庫について

「角川つばさ文庫」は2009年3月に創刊された児童文庫シェアNo.1レーベルである。青春、冒険、ファンタジー、恋愛、学園、SF、ミステリー、ホラーなど幅広いジャンルの作品を刊行しており、『四つ子ぐらし』『時間割男子』『ぼくらの七日間戦争』『怪盗レッド』シリーズなどが代表作として知られている。同小説賞は2011年9月に創設され、小・中学生の読書をより楽しむことを目的として開催されている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000019090.000007006.html