環境配慮の印刷物で企業選択が約74%変わる、信頼感向上のカギ


印刷物の環境配慮、消費者の関心度は
日々のポストに届くチラシやDM、カタログなどの印刷物について、手に取った瞬間に「この紙、もったいないな」と感じた経験がある人も少なくないだろう。環境問題への関心が高まるなか、印刷物の素材にまで目を向ける人が増えつつある。
今回、株式会社NEXERと株式会社小松総合印刷が全国の男女500名を対象に、「印刷物・紙媒体のサステナビリティへの意識と企業選択への影響」についてアンケート調査を実施した。調査期間は2026年3月10日~3月19日である。
11.4%が印刷物の環境への影響を意識
まず、チラシ・DM・カタログなど日常的に受け取る印刷物に対して、環境への影響を意識したことがあるかを聞いた結果、「ある」は11.4%にとどまり、「ない」が88.6%と大多数を占めた。
日常的に受け取る印刷物に対して、環境への影響をはっきり意識している人はまだ少数派であることがわかる。環境を意識したきっかけとしては、「読まずに捨てる印刷物が多いと感じたとき」で64.9%と最も多く、次いで「大量のチラシやDMが届いたとき」が61.4%であった。身近な体験がきっかけで環境を意識する人が多く、印刷物の「量」そのものが環境意識を喚起する大きな要因となっていることがうかがえる。
環境配慮を明記した印刷物は企業イメージを変える
「環境配慮型の紙を使用」「植物性インク使用」「再生紙使用」など環境への取り組みを明記した印刷物を受け取ったとき、その企業への印象がどう変わるかを聞いた結果、「好感が持てる」が26.3%と最も多く、「時代に合った企業だと感じる」が22.8%、「取り組みを応援したい」が17.5%と続いた。
一方で「宣伝の一環に見える」と回答した人も10.5%おり、環境配慮の明記は企業イメージの向上につながる一方、それを宣伝と捉える冷静な視点もあることがわかった。環境配慮の姿勢に好感を抱く声が多い一方、「アピール色が強い」と捉える意見もあり、消費者の受け止め方には幅がある。
CO2削減目標の設定で約79%が信頼感向上
印刷会社や印刷物の発注企業が「CO2削減目標(SBTなど国際基準)」を設定・達成していることを知ったら、その企業への信頼感や好感度がどう変わるかを聞いた結果、「大きく高まる」が24.6%、「やや高まる」が54.4%で、合計すると約79%の人が信頼感や好感度が高まると回答した。
幅広い年代で「環境への取り組み=企業の信頼」という認識が共通しており、SBTのような国際基準に基づいた目標を掲げることは、企業の本気度を示す指標として消費者に伝わりやすいようだ。
環境配慮した企業を選ぶと回答した約74%の理由
環境に配慮した印刷物を活用している企業の商品・サービスは、そうでない企業と比べて「選びやすい・応援したい」と感じるかを聞いた結果、「とても感じる」が26.3%、「やや感じる」が47.4%で、合計すると約74%の人が「選びやすい・応援したい」と感じていることがわかった。
「応援したい」という前向きな声がある一方で、価格面の負担や商品の品質を重視したいという意見もあった。環境への取り組みは企業選びのプラス要因にはなるが、それだけで購買を決めるわけではないという消費者の本音がうかがえる。価格とのバランスも重要なポイントといえるだろう。
環境配慮を発信することの重要性
日常的に受け取る印刷物の環境配慮を意識している人は約1割と少数である。しかし、取り組みを知った際には約79%が企業への信頼感の向上を、約74%が「選びやすい・応援したい」と感じるという結果が出ている。
環境配慮の取り組みは、認知されさえすれば企業への評価を大きく高めるポテンシャルを持っているといえる。印刷物の発注や企画に携わる方は、再生紙や植物性インクの活用、CO2削減目標の明示といった取り組みを積極的に発信してみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002480.000044800.html