シュオッブ『黄金仮面の王』が早くも3刷重版、幻想文学の巨匠初の文庫化


象徴主義世代の短篇作家、待望の日本初文庫化
1867年フランス生まれの幻想文学作家マルセル・シュオッブ。ボルヘス、江戸川乱歩、澁澤龍彦ら著名作家に多大な影響を与えながらも、これまで広く読まれる機会が限られていた「象徴主義世代の中で最も優れた短篇作家」である。その初の文庫オリジナル傑作選『黄金仮面の王』(河出文庫)が、2026年3月6日の発売直後から大きな反響を呼び、早くも重版3刷が決定した。株式会社河出書房新社の発表によると、3刷は2026年4月6日出来である。
新訳5編を含む全22編を収録
本書は古今東西の歴史・神話・芸術・哲学への驚異的博識によって創り上げられた、緻密な幻想世界を展開する作品群である。新訳5編を含む全22編を収録しており、西崎憲、大濱甫、多田智満子、垂野創一郎による訳者たちが、深い思索へと読者を誘う作品世界を表現している。
西崎憲新訳「地上の大火」全文公開
重版御礼として、西崎憲による新訳「地上の大火」の一篇全文がWeb河出で公開されている。「遥か未来の燃え盛る終末世界」を舞台に、「信仰が絶え、悪徳が蔓延り、嵐と隕石が降り注ぐ中」少年と少女がふたり逃避行をはじめるストーリー。序文では、世界から意志が消えかけ、悪徳が蔓延する退廃的な世界観が、緻密な筆致で描かれている。
怪奇幻想文学の必読の一冊
『黄金仮面の王』(税込定価1,430円)は、どこか不穏な気配をたたえた硬質で緻密な幻想世界を提示する。昔からのファンに熱狂的な歓迎を受けるとともに、新たな読者に発見され、いま大きな広がりを見せている。怪奇幻想文学が大きく注目される現在、必読の作品といえよう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001203.000012754.html