地域ブランディングを「育てる」ローカルデザインカンパニー、NEIGHVERSE設立1周年で10年ビジョンを発表


つくるだけでは完成しない、「ともに育てる」地域ブランディング
NEIGHVERSE株式会社(栃木県日光市、代表取締役:髙橋広野)は、6月に設立一周年を迎えるにあたり、今後10年で実現したい地域ブランディングの展望を語った。建築設計の現場で20件以上の店舗設計を手がけた代表・髙橋が感じていた違和感が出発点だ。「竣工・引渡しで、クライアントとの関係が途切れる」——コンセプトもブランドも、店づくりの中でともに考えてきたのに、建物が完成した瞬間に「その未来」から切り離される。同社は、デザインはつくって終わりではなく、ともに育てるものだと考える。
日光を拠点に活動する中で、地方における「分業の限界」が見えてきた。Web・広報・空間・SNSをそれぞれ別々に外注で凌いできた結果、地域の本来の魅力が表面的な映えと価格競争の中に埋もれていくのだ。地域の「らしさ」を育てるには、ブランドの芯から実装・運用まで、一本の線でつなぎ、長く伴走する者が必要である。
3つの夢で実現する、地域ブランディングの新しい形
同社が10年後に実現したいのは、地域・観光DMOの広報を「発注するもの」から「育てるもの」へと転換させることだ。広報戦略の設計・コンテンツ制作・現場での運用を一気通貫で担うことで、初めて地域の情報発信は「消耗」ではなく「資産」になる。山形県西川町での観光PRや栃木県日光市でのワーケーションPRを通じて、その実証が進められている。
次に、空間デザインと編集を融合させた「100年残る地域ブランディング」の確立を目指す。空間をデザインする建築の目と、言葉と写真・映像で世界観を編む編集の力が融合することで、NEIGHVERSEにしかできない地域ブランディングが生まれる。縮小時代に地域が生き残るために必要なのは、「来てもらう理由」ではなく「また来たくなる世界観」だ。その世界観は、一度つくれば終わりではなく、関わり続けることで育っていくものである。
最後に、「日光モデル」を縮小時代の地域課題解決の実装事例として全国へ広げることだ。代表・髙橋は個人としてカフェ「PICNIKKO」を立ち上げ・運営し、地域で商いを続けることのリアルを身をもって知っている。NEIGHVERSEとしても自社事業・自社プロジェクトを積極的に展開し、「つくる側」と「運営する側」の両方の視点から、地域ブランディングの実装モデルを磨き続ける。
地域の現場に立ち、現場のリアルを感じ続けることが本当のブランディングを生む
代表・髙橋は、建築の仕事をしていた頃の歯がゆさについて語る。一緒にコンセプトを深く考え、空間に落とし込んだはずなのに、鍵を渡した瞬間にその先の「育てる」プロセスから切り離されてしまう。地方へ拠点を移し、その「つくって終わり」の構造がより広く根づいていることを知った。外から美しい戦略だけを立てて去っていく支援には限界があるのだ。
だからこそ同社は、企画から空間のデザイン、言葉や写真の編集、そして日々の広報から運用まで、一本の線でつなぎ、ともに育てる体制をつくった。同社代表自身、日光で自らお店を営み、空間を設計し、地域の日常をファインダー越しに見つめ、言葉を紡いで発信を続けている。同じようにリスクを取り、現場の泥臭さに触れているからこそ、見える景色がある。そのリアルな肌感覚の中からしか、本当の地域ブランディングは生まれないと信じているのだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000164090.html