奈良の歴史文化を「思考のコード」に、古代の知恵を現代に再編集した冊子『NARA CODE』完成


奈良市と編集工学研究所がコラボ、古代の知恵を現代課題に照らす
株式会社編集工学研究所は、奈良市より委託を受けて、奈良の歴史・文化に宿る知恵を体系的に整理した冊子「NARA CODE(ナラコード)」を制作いたしました。本冊子は、編集工学という方法論を用いて奈良の歴史・文化を現代社会の課題に照らしながら再編集したものです。地域が保有する歴史的・文化的資産を、読者自身が思考を深めるための「知恵のコード(型)」として提示し、地域文化を新しい視点から読み解く試みとなっています。
複雑化する現代社会における「知の編集」の重要性
現代社会は、国際秩序の揺らぎ、AIの急速な進展、環境問題の深刻化など、これまでの延長線では捉えきれない複雑な局面に直面しています。編集工学研究所は、このような状況のなか、「編集工学」という方法論を通して、人と自然、人と社会の関係を捉え直すための「知の編集」に着目してきました。奈良は、日本文化の源流として多様な文化を受け入れ、独自のかたちへと編み直してきた「知恵の堆積地」です。本プロジェクトでは、奈良市が掲げる「Old History, New Discovery.」の思想に基づき、過去に学びながら未来を構想するためのリソースとして奈良の知を再編集しました。
編集工学的アプローチで古代知を現代のOS へ変換
「編集工学」とは、情報や知識を単に蓄積するのではなく、それらを関係づけ、組み替えることで新たな意味や価値を生み出す方法論です。既存の知を別の視点から読み直し、現代に活かすための「思考のOS」として位置づけられています。これまで「知識」として扱われてきた奈良の歴史や文化を、現代の問いと結びつく「コード(型)」として再整理することで、奈良という街を「現代を生きるための思考のライブラリー」として読み直すことを試みました。読者は冊子に示された知恵の断片を手がかりに、自ら問いを立て、考え、未来をひらくヒントを見つけることができます。
奈良の知恵を象徴する6つの「コード」を抽出
本冊子では、奈良に蓄積された知恵を6つの「コード(CODES)」として抽出しています。特定の価値観を提示するのではなく、読者が自ら感じ取るための「参照点」として構成されています。「和する・荒ぶる」「おとづれ」「ないまぜ」「あをによし」「守破離」「おもかげ」といった、日本的な思考や価値観を象徴する概念が軸となっています。読者は各コードを手がかりに、奈良という土地に蓄積された知の断片を自らの思考へと引き寄せ、問いを立てながら、これからの生き方や社会のあり方を考える契機を得られます。
編集工学研究所代表・安藤昭子から、冊子に込めた想い
編集工学研究所代表取締役社長の安藤昭子は、「現代は、これまでの延長では捉えきれない価値観の転換点にあります。日本には、人と自然を一体として捉えてきた知恵があり、その源流のひとつが奈良にあります。『NARA CODE』は、奈良に蓄積された歴史や文化を、知識としてではなく『使える知恵』として抽出したものです。読者一人ひとりがこれらのコードを手がかりに、自ら問いを立て、これからの社会や生き方を考えるための道具として活用していただければと考えています」とコメントしています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000028649.html