社会課題を可視化するメディアアート「entity」が高校生によってWeb公開


インタラクティブなメディアアート「entity」とは
高校生と大学生によるビジネスコミュニティ「First off Projects」に所属する高校生が、社会課題に関するオープンデータをデジタルで表現するメディアアート「entity」を公開しました。複雑な社会課題のデータを「触れそうな量感」や「砕けたかたち」として可視化することで、ブラウザから誰もが直感的に社会の現状を体験できます。制作者である高校生は社会課題への関心を出発点に、3Dモデリングや開発技術を学習しながら、構想から約4カ月で2作品を完成させました。
水の消費を可視化する「見えない水」
第一作品は「見えない水」です。私たちが日常で使う水の多くは、蛇口の先ではなく、食料・衣服・工業製品の生産過程に隠れています。本作品は、国ごとの水フットプリント(製品の生産に使われる水の総量)を球体として可視化します。水の負荷が大きいほど球体は大きく、色が濃くなり、数字では伝わりにくい「見えない水」の存在を身体感覚に近いかたちで問いかけます。
グローバル供給網の課題を示す「サッカーボールと世界の労働」
第二作品は「サッカーボールと世界の労働」です。平和とスポーツの楽しみを象徴するサッカーボールですが、私たちの手元に届くまでには綿花の栽培から縫製・包装まで、無数の工程が世界中で分担されています。パキスタン・インド・バングラデシュ・中国・タイなどでは縫製工程での児童労働が、ガーナ・コートジボワールなどでは原料段階でのリスクが報告されています。本作品はこうした実態を日本を含むグローバルな供給網の問題として問いかけます。
ニコニコ超会議2026での展示予定
本作品は、4月25日(土)・26日(日)に幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議2026」のFirst off Projectsブース「ボクたちの超未来研究室」での展示が予定されています。開発者と直接話せるこの機会に、会場での体験が可能です。現在、2つの作品がWeb上で公開されており、ブラウザから自由に閲覧できます。
高校生による企画・開発の実現
本サービスの大きな特徴は、企画から開発までをFirst off Projectsに所属する高校生が単独で担っている点です。社会課題への関心を持つ制作者が「複雑な社会の現状を、誰にでも分かりやすく伝えたい」という想いから発案し、3Dモデリングや開発技術を学びながら形にしました。今後は「entity」のコンセプトをもとに、さまざまな社会課題を伝える作品を継続的に制作・公開していく予定です。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000090606.html