島本理生『ノスタルジア』4月23日発売、コロナ禍以降の最重要作品


直木賞作家・島本理生の新作長編『ノスタルジア』が4月23日に発売
河出書房新社は、直木賞作家・島本理生さんの長編小説『ノスタルジア』を2026年4月23日に発売いたします。税込価格は1,870円です。島本さん自身がコロナ禍以降に書いた小説の中で「おそらくは最も重要な作品」と位置付ける本作は、喪失や罪、言葉にできない空白を抱えた男女が出会い、互いの過去と痛みに触れながら惹かれあう物語です。
孤独な魂が惹かれあう、切実な愛の物語
小説家の紗文は、殺人事件の加害者を母に持つ若者・創と知り合います。創が紗文の家に一時的に泊まることになりますが、その共同生活の中で不可思議な現象が起こり始めます。創は実家の信仰や母の力について語り、一方で紗文は自分の家族や最愛の人の死、心の空白について創に話すことができるようになります。二人はお互いが持つ影に惹かれ始めるのです。距離をとろうとしても相手を求めてしまう切実な感情の描写は、世代をこえた読者の記憶を揺さぶることでしょう。
各界の著名人から熱い応援コメント
本作には各界から応援コメントが寄せられています。作家の高瀬隼子氏は「苛烈だった。救いたいし、救われたかった」とコメント。映画監督の三島有紀子氏は「痛みの中で立ち上る一瞬の楽園。壊れてしまうほどに刺す、逃れられない光だ」と述べています。臨床心理士の信田さよ子氏は「先の見えない時代を生き抜くいくつもの姿が読む者を惹きつける。加害と被害とに二分できない世界は文学でしか描けない」と評価しており、ライターの吉田大助氏は「恋愛を通じ『if』の想像力を描き続けてきた島本作品の決定版」と位置付けています。
島本理生の文学的背景と本作の意義
2001年のデビュー以来、人々の繊細な感情の機微を描き続けてきた島本理生さんは、直木賞をはじめ数々の文学賞を受賞しており、その原作小説はいくつも映像化されています。本作『ノスタルジア』では、加害と被害、愛と赦し、重層的なテーマに向き合い、人間の存在を問う圧巻の長編小説として、島本理生の新たな境地を示すものとなっています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001191.000012754.html