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コンビナートの点検作業を革新、IOWN®APNと60GHz無線LANで実現する大容量・低遅延通信

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図1. 本検証のイメージ図(プレスリリースより)

屋外工場設備の点検課題をスマートメンテナンスで解決

NTTグループ、1Finity、三菱ケミカルは、大規模工場施設の屋外点検作業における現場作業員の負担軽減に取り組んでいる。従来のコンビナートでは、通信環境の制約に加えてスマートメンテナンスの活用事例が少ないことから、通信環境の整備とスマートメンテナンスの活用が相互に進みにくい状態にあった。こうした課題の解決を目的として、2026年2月に岡山県の水島臨海工業地帯において検証を実施した。

IOWN®APNと60GHz帯無線LANで大容量・低遅延通信を実現

検証では、IOWN®APNと免許不要の無線通信技術である60GHz帯無線LAN(WiGig)を組み合わせることで、大容量・低遅延な通信環境を構築した。三菱ケミカル岡山事業所からNTTグループ東京都内のビル間(約700km)を接続するIOWN®APN環境を構築するとともに、岡山事業所内において、WiGigを用いた約2km区間の無線通信環境を約6時間で構築することに成功した。

検証結果から見えた高精度な遠隔点検の可能性

検証場所において、上り伝送量最大900Mbpsの無線通信環境を実現し、4Kカメラ8台を用いた映像データの同時伝送(合計約400Mbps)を実施した。約2kmにわたるWiGig無線通信区間と往復約1,400kmのAPN通信区間を組み合わせた構成において、エンド・ツー・エンドで0.1秒未満の低遅延でデータ伝送が可能であることを確認した。屋外環境においても、複数のセンサーから取得される映像や音声などの大容量データを同時かつリアルタイムに収集できた。

スマートメンテナンスの社会実装へ向けた次のステップ

今回の検証結果により、通信環境の制約を抱えていたコンビナートにおいても、屋外スマートメンテナンスが実現可能な大容量・低遅延通信環境が構築できることが分かった。今後は、高精度カメラやロボットを複数台同時に制御可能な安定した通信環境のさらなる高度化を図るとともに、複数拠点におけるマルチオペレーションに向けたネットワーク環境、ならびにマルチモーダルAI処理に対応したコンピューティング基盤の実現に向けた検討および実証を進めていく予定である。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001307.000098811.html