古川真人が川端康成文学賞受賞、50年の歴史で栄誉を獲得


第50回川端康成文学賞に古川真人が決定
ノーベル文学賞から生まれた日本で最も権威のある短篇小説賞である第50回川端康成文学賞が、2026年4月6日に厳正な選考を経て、古川真人の「近づくと遠ざかる船」(「文學界」2025年9月号掲載)に決定した。主催は公益財団法人川端康成記念会で、株式会社新潮社と公益財団法人イオンワンパーセントクラブが後援している。
受賞作と賞金について
受賞作は2026年5月7日発売の「新潮」6月号に、各選考委員の選評と共に掲載される予定である。賞金は100万円が授与される。贈呈式は6月26日に都内ホテルにて開催される予定となっている。
受賞者・古川真人の経歴
古川真人は1988年7月に福岡県福岡市で生まれ、國學院大学文学部を中退している。2016年に「縫わんばならん」で新潮新人賞を受賞し、その後「四時過ぎの船」が第157回芥川龍之介賞候補となった。第162回芥川龍之介賞を「背高泡立草」で受賞した経歴を持つ。著書に『ギフトライフ』、『港たち』などがあり、現在は神奈川県横浜市に在住している。
川端康成文学賞の歴史と意義
川端康成文学賞は、日本人初のノーベル文学賞受賞者である川端康成の没後、その賞金を基金として生まれた賞である。短篇小説を対象とする賞としては日本で最も権威のある小説賞として、50年もの歴史を有している。過去の受賞者には大江健三郎、古井由吉、安岡章太郎、筒井康隆から山田詠美、江國香織、町田康まで、日本を代表する作家たちが名を連ねている。2019年から一時休止していたが、川端康成没後50年を翌年に控えた2021年に待望の復活を果たした。
厳密な選考プロセス
川端康成には「掌の小説」という短篇小説の名品が数多くあることから、審査対象は短篇小説に限定され、その年度の最も完成度の高い作品に授賞される。川端康成文学賞は丁寧かつ厳密な選考で知られており、選考委員による本選考は一次選考会と最終選考会の2回にわたり実施されている。第50回の選考委員は荒川洋治、角田光代、辻原登、堀江敏幸、村田喜代子である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002810.000047877.html