東京フィル5月定期、バッティストーニの編曲「子供の情景」世界初演


シューマンの名曲を管弦楽に編曲、世界初演で登場
東京フィルハーモニー交響楽団は2026年5月13日・17日の定期演奏会で、首席指揮者アンドレア・バッティストーニが指揮・編曲を手掛ける特別なプログラムを上演する。バッティストーニによるシューマン「子供の情景」の管弦楽編曲版が、この公演で世界初演を迎えることになる。
バッティストーニが魅了される「シューマンの音楽」
指揮者バッティストーニはシューマンについて、「音楽史上もっとも偉大な作曲家の一人」と述べている。彼は「シューマンの音楽は常に何かを語りかけ、秘密めいた物語をほのめかします。詩と響きの対話を、繊細かつ示唆的な方法で掘り下げているのです」と語る。
バッティストーニはシューマンを「小品の名手」と評価し、親しい仲間と語らうような親密な音楽で真価を発揮する作曲家だと考えている。そして「聴き手の想像力をかき立てるシューマンのピアノ書法に魅了された私は、この偉大な作曲家へのオマージュとして、その独自の音の世界を損なうことなく、この名曲を管弦楽曲にしようと考えました」と、編曲に至った経緯を述べている。
マーラー「交響曲第4番」で夢見る世界を表現
コンサートの後半にはマーラーの「交響曲第4番」が配される。マーラーはシューマンが没した4年後に生まれたボヘミアの作曲家で、編成の大きな作品が多いマーラーの交響曲のうち、この曲は比較的小規模なオーケストレーション。フィナーレとなる第4楽章にはソプラノ歌手による独唱が配され、詩集「少年の不思議な角笛」からの引用で〈天上のよろこび〉を歌い上げる。ソプラノは高橋維が担当する。
マーラー自身も作曲家であり指揮者でもあり、シューマンの作品に強くインスパイアされていた。シューマンの交響曲全4曲を自身で編曲し、音楽監督を務めていたニューヨーク・フィルの演奏会でも取り上げている。バッティストーニの指揮と編曲の両方の手腕を通じて、シューマンとマーラーの音楽的な繋がりを感じることができるだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000053202.html