こち亀記念館がiF DESIGN AWARD 2026受賞、久米設計が設計


こち亀記念館がiF DESIGN AWARDを受賞
株式会社久米設計が設計した「こち亀記念館」が、国際的なデザイン賞である「iF DESIGN AWARD 2026」を受賞しました。この受賞は、長きにわたって愛されている漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の世界を表現した建築デザインが、世界的に高く評価されたことを示しています。
亀有の街を世界へ発信する施設コンセプト
こち亀記念館は、展示施設と観光拠点施設の機能を併せ持つ施設として、「『こち亀』の世界」と「亀有の街」を一つの展示ストーリーでつなぎ、来館者を街へと誘う空間構成となっています。設計者は、長きにわたって愛されている漫画が地域に根差した作品として世界中で読まれていることに着目し、亀有の街の魅力を世界に発信する建築として街のさらなる活性化を図っています。
立体漫画空間としてのファサードデザイン
施設の特徴は、漫画のコマ割りに見立てたキューブ状の動線空間を「立体的な漫画の空間」としてファサードにデザインしたことです。コマごとに建具周りの形態やマテリアルを使い分け、キャラクターのイメージカラーを壁面や階段に用いることで、「立体的な漫画の空間」に「こち亀」の世界観を表現しました。来館者は漫画のコマの中に入り込み、展示の世界とリアルな街を行き来するような感覚を体験できる設計となっています。
効率的な空間構成と動線設計
5階から始まる展示空間は、展示のストーリーに沿って1階まで一筆書きの動線としされています。施設の南北の両端に階段を互い違いに配置することで、回遊性を高めながら効率的な空間利用を実現しました。1階の空間は小さな広場のような設計となっており、現実の亀有の街の魅力が展示されている場所として、来館者が様々な興味を持って街へと繰り出せるよう工夫が施されています。
建築概要と施工実績
こち亗記念館は東京都葛飾区亀有に所在し、2024年10月に竣工しました。延床面積は540.02㎡で、地上5階建てのRC/S構造です。建築主は葛飾区で、設計は久米設計と乃村工藝社が担当し、複数の専門業者が施工に携わりました。敷地が間口狭く細長い狭小な形状であったため、隣地を向いた長手方向をRC壁構造で閉じつつ、短手方向をスレンダーなS造としたハイブリッド構造が採用されています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000123454.html