ストップモーション時代劇『HIDARI』がカンヌ国際映画祭に選出、2026年5月に川村真司監督がプレゼン


木彫人形を使ったストップモーション時代劇がカンヌで注目
株式会社ワットエバーがドワーフ スタジオ、TECARATと共同制作を進めるストップモーション時代劇『HIDARI』が、第79回 カンヌ国際映画祭のマルシェ・ドゥ・フィルムにて開催される「Annecy Animation Showcase」に選出されました。2026年5月17日(現地時間)には、原案・脚本・監督の川村真司がプロデューサーの松本紀子と共にカンヌのステージに登壇し、パイロットフィルムを上映するとともに、『HIDARI』長編映画化に向けた展望をプレゼンテーションします。
パイロットフィルムが490万回再生、世界20以上の映画祭で受賞
『HIDARI』は、実在不明の伝説的彫刻職人「左甚五郎」の物語を、彼の作品と同じ木彫人形を使って描く作品です。YouTubeで公開されたパイロットフィルムは490万回以上の再生数を記録し、チャンネル登録者数は12万人を超えています。パイロットフィルムとしては異例となる世界20以上の映画祭での受賞実績があり、SNSや各国メディアで爆発的な話題となりました。現在は、文化庁の補助金により「文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター支援基金)」における「Film Frontier 長編アニメクリエイター支援」に選出されており、企画開発が進められています。
国際的な三社の共同開発で長編化を実現
本作は、川村真司が共同設立したクリエイティブ・スタジオWhatever、世界のストップモーション界で高く評価されるドワーフ スタジオとTECARATの三社で共同開発が進められています。長編化に向けた資金面では、日本発のオリジナルコンテンツをグローバルに届けることを目指すコンテンツファイナンス企業 Questryによる支援が決定。さらなるパートナーの募集と資金調達が現在進行中です。
江戸時代を舞台とした復讐と再生の物語
物語は江戸時代の日本を舞台にしており、実在した歴史上の事件や人物と、オリジナルキャラクターが交わります。江戸城改築工事の現場で陰謀に巻き込まれた甚五郎は、師匠と愛する女性、そして自らの右腕までも奪われてしまいます。失った腕の代わりに武器となる義手を造り上げ、相棒の「眠り猫」と共に復讐の旅に出た甚五郎は、やがてより大きな陰謀へと巻き込まれていきます。幕府内の権力争い、迫り来るカラクリ兵、変形する江戸城の中で、創ることを生業とした男が破壊に手を染めたその先で、自分自身や生きる意味を見つけ直す復讐と再生の物語です。
Annecy Animation Showcaseは国際共同制作の重要な場
「Cannes Animation」は、カンヌ国際映画祭で開催される世界最大級の映画見本市「マルシェ・ドゥ・フィルム」内のアニメーションに特化したキュレーション・プログラムです。「Annecy Animation Showcase」では、世界中から厳選された5作品に対し、プレゼンテーション、パネルディスカッション、ネットワーキングの機会が用意され、国際共同制作や配給の機会を創出する重要な場として機能しています。『HIDARI』は本ショーケースの5作品のひとつに選出されました。過去には岩井澤健治監督『ひな』や松本大洋原作『Sunny』が選出されており、直近では四宮義俊監督『花緑青が明ける日に』が2024年に選出された後、第76回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、2026年3月に全国公開を果たしています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000040758.html