苗婧講師が著書出版、近代中国の思想的基盤を解明


開かれた西洋認識の源泉を追究
島根県立大学国際関係学部の苗婧(みょう せい)講師が、2026年3月31日に書籍『「理勢」的思惟様式と近代中国――郭嵩燾の西洋認識と開かれた文明観』を出版した。本書は、近代中国初の駐外公使・郭嵩燾(かくすうとう/1818-1891)が持っていた際立って開かれた西洋認識と文明観の源泉を探究する研究書である。
伝統思想に根ざした思惟様式を分析
本書は、郭嵩燾の西洋体験という外的要因のみならず、中国伝統思想に深く根ざした独自の「理勢」的思惟様式に、その思想的基盤を見出す。この謎を解く鍵として、彼が終生尊崇した明末清初の思想家・王夫之(おうふうし)へと遡る「理勢」的思惟様式が注目される。儒教伝統的な思考構造が「近代」という歴史的条件のもとでいかに新たな展開を遂げたのかを解明する画期的な論考となっている。
出版情報と著者について
書名は「理勢」的思惟様式と近代中国――郭嵩燾の西洋認識と開かれた文明観で、出版年月は2026年3月31日。ISBN番号は978-4-326-30360-1、Cコードは3031、判型・ページ数はA5・384ページ、定価は7,150円(本体6,500円 + 税)である。島根県立大学では教育・研究活動の充実を目的とした研究費助成制度を設けており、このたびの出版にはその助成金が活用されている。
専門は近代中国思想史
著者の苗婧講師は1987年、中国寧夏回族自治区生まれ。2010年寧夏大学外国語学院日本語学科卒業、2015年島根県立大学大学院北東アジア開発研究科博士前期課程修了、2023年同大学院博士後期課程修了し、博士(社会学)の学位を取得している。現在は島根県立大学国際関係学部専任講師として、近代中国思想史を専攻している。発行所は株式会社頸草書房である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000280.000088950.html