インクルーシブデザインで新ランドセル開発支援、CULUMUがフットマークと共創


小さな声から生まれた新ランドセル「ぴったセル」
株式会社STYZが運営するインクルーシブデザインスタジオ「CULUMU(クルム)」は、フットマーク株式会社の新しいランドセルリュック『ぴったセル』の開発において、インクルーシブリサーチと公式Webサイト制作を支援しました。フットマークに寄せられた既存製品に対する「特定の仕様が使いづらい」という2〜3%の小さな声を大切にし、発達特性のある当事者ご家族との共創を通じてその奥にある隠れたニーズを抽出し、インクルーシブなプロダクトデザインの確固たる土台を構築しています。『ぴったセル』は2026年4月に発売予定です。
「1/1の視点」で向き合った3年の開発プロセス
創業80年を迎えるフットマークは、「1/1(いちぶんのいち)の視点」をものづくりの理念としており、多数のデータよりも一人の言葉を大切にしています。既存の『ラクサックジュニア』の利用者アンケートから、障害や発達特性により「ファスナーやマグネットが使いづらい」という声が2〜3%存在することが判明しました。一般的なカバン開発が1年程度で行われる中、『ぴったセル』の開発は2023年春から約3年をかけています。2023年夏にはプロダクトデザイン企業のGKダイナミックスが伴走を開始し、リサーチパートナーとしてCULUMUが参画しました。2026年1月時点で試作は5回目を数え、「当事者の声に応える、本当に納得できるものを作る」という信念のもとで開発が続けられています。
生活に密着したインクルーシブリサーチの実施
CULUMUは当事者が抱える言葉にできない課題を明らかにするため、発達特性のある子どもを持つ25家族へのアンケート調査を実施し、その後ご家庭へのデプスインタビューを行いました。単なるヒアリングにとどまらず、子どもたち自身に専用の日記帳や動画を用いて日常の不便さやこだわりをレポートしてもらうなど、長期間にわたる検証プロセスを設計しています。理学療法士の資格を持つ親御さんの専門知識や、朝の準備におけるストップウォッチを使った工夫など、アンケートだけでは拾いきれない「リアルな生活動線と感情」を抽出することで、障害の有無に関わらず「誰にとっても使いやすい」製品へと昇華させるための重要なインサイトを提供しました。
親子で一緒に見られるWebサイト制作
『ぴったセル』の魅力を社会に正しく届ける公式Webサイト制作もCULUMUが担当しました。一般的なランドセルのWebサイトが「親向け」に作られているのに対し、CULUMUは「親子で一緒に見られるサイト」をコンセプトに設計しています。子ども自身が読んで理解できるよう漢字にふりがなを振り、メッセージをシンプルに絞り込みました。このデザインの背景には、制作を担当したCULUMUメンバー自身の「自分の子どもが同社の製品に出会ったことで、学校に通えるようになった」という強い感謝と原体験が込められており、誰もが抱える悩みに寄り添うサイトとなっています。
ぴったセルの製品概要
『ぴったセル』(品番:101317)のサイズは高さ32.5cm×幅23.5cm×厚さ17.5cm、容量は11Lです。カラーはブラック、ネイビー、ミント、ラベンダー、ピンクの5色展開となっています。素材は本体がポリエステル100%(表面はっ水加工・裏面塩化ビニル樹脂加工)、かぶせが合皮です。税込価格は本体27,500円、着せ替えフラップは4,400円となっており、公式Webサイトはhttps://pittasel.jp/です。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000338.000022873.html