いけばな草月流、2027年創流100周年へ 初代蒼風の精神を継承する記念事業始動


創流100周年に向け、初代家元の精神を現代へ
いけばな草月流は、2027年の創流100周年に向けて、2026年4月より「創流100周年記念事業」を順次展開している。本事業のメインビジュアルとメッセージは、初代家元・勅使河原蒼風の精神を現代へ受け継ぐものとして制作された。デジタル化やAIの進化が加速する現代において、人の手が創り出す芸術としてのいけばなの可能性と価値を発信していく。
「いける。生きる。」キャッチコピーに込めた想い
創流100周年のキャッチコピーは「いける。生きる。」である。草月流にとっていけることは、生きることであり、100年前の創流時も、かつてないスピードで時代が変化していく現在も、その本質は変わることがない。どのような時代にあっても、いけばなは「人の手が創り出し、いけての心を映す芸術」であるという理念が貫かれている。ビジュアルに使用された「花」と「いける。生きる。」の文字には、初代家元・蒼風の書や直筆の文字が使用されており、100周年を機に原点に立ち返り、新たに歩み出す決意が込められている。
型から個の表現へ、1927年の革新
日本の伝統文化として500年以上の歴史を持ついけばなは、成立当時のダイナミズムを失い、長らく「型通りにいけるもの」とされてきた。その常識に疑問を抱いた勅使河原蒼風が、1927年に「個性」を尊重する自由な表現を求め、創流したのが草月流である。蒼風は、誰でも学べるよう「花型法」と呼ばれる基礎を確立する一方で、いけばなを「いける人の心を映す芸術」と再定義し、その自由な精神は戦後の解放的な空気の中で爆発的に広まった。
世界へ広がるいけばな芸術
海外での活動にも意欲的に取り組んだ蒼風は、1955年にパリで個展を開催し、いけばなを芸事の枠から解放した。イサム・ノグチら世界の巨匠とも共鳴する「国際的芸術表現」へと高められたいけばなは、「いつでも、どこでも、だれにでも、どのような素材を使ってもいけられる」という草月流の理念のもと、現在、国内49支部、世界各地に約120の支部・グループを展開している。
国内44箇所・世界120箇所でいけばな展を開催
記念事業では、2026年4月から2028年3月の2年間にわたり、全国44箇所・世界120箇所でいけばな展を順次開催する。地域と連動しながら、いけ手の個性豊かな「花」が創造する喜びを体現するという。また、2027年4月18日(日)には、TOYOTA ARENA TOKYOで「創流祭」を開催し、ゼロから作品を創り上げていくパフォーマンスを通して、いけばなの可能性を表現する予定である。
100年の系譜を未来へ
草月流の100年は、常にいけばなの枠を超え、その時代に挑戦してきた。初代蒼風は「花のピカソ」と称され、二代霞は「花による世界平和の使者」として国際親善に足跡を残し、三代宏は映画監督としてカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞するなど、マルチアーティストとしていけばなを「空間の総合芸術」へ進化させた。四代茜は2001年に就任し、「いけばなLIVE」や子どもたちへの教育を通じて、現代社会における「人と花の心を通わせる対話」を深化させている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000005651.html