文化財保存技術を次世代へ 東京藝術大学へ第20回お仏壇のはせがわ賞を授与


日本の美しい文化を守る人材育成への支援
株式会社はせがわは、2025年度の東京藝術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻の優秀作品・優秀研究に対し、「第20回 お仏壇のはせがわ賞」及び「第16回 お仏壇のはせがわ賞 特別賞」を授与しました。文化財を守るための技術を伝え残すことは、日本の美とこころを次の世代につなぐことだと考え、2007年から毎年、文化財保護を担う技術者の育成に貢献しています。
修士課程優秀作品「阿弥陀三尊来迎図」の現状模写
第20回 お仏壇のはせがわ賞の受賞者は、堀内七海氏です。東京藝術大学大学院美術研究科 文化財保存学専攻 保存修復(日本画)修士課程で、東京藝術大学蔵「阿弥陀三尊来迎図」の現状模写および装潢(縦218.6cm 横61.2cm)に取り組みました。原本は鎌倉時代に描かれた作品で、三尊が来迎する様子が描かれています。阿弥陀如来、勢至菩薩、観音菩薩は金泥による彩色と金箔による截金文様で「悉皆金色」として表現され、仏身の光り輝く荘厳性が表現されています。原本は同時代の類例作品と比較しても保存状態が良好で、制作当初の様子が窺える大変貴重な作品です。
博士課程優秀研究「大型板絵の制作技法研究」
第16回 お仏壇のはせがわ賞 特別賞の第一の受賞者は張彬文氏です。保存修復(日本画)博士課程の研究テーマは「大型板絵の制作技法研究~元興寺蔵重要文化財 《板絵智光曼荼羅》の想定復元模写を通して~」(縦227cm 横205cm)。本研究は、長年の劣化により不明瞭となっていた基底材構造や彩色技法について、木材加工、漆地の形成、油の彩色技法の可能性を実験的に検証し、当時の板絵制作技法の体系を明らかにしました。
木彫技術の復元研究で授賞
第16回 お仏壇のはせがわ賞 特別賞のもう一人の受賞者は王工一氏です。保存修復(彫刻)博士課程で「鎌倉時代木彫像の構造と彩色に関する研究~東京藝術大学蔵 肥後別当定慶作 木造毘沙門天立像 復元模刻研究を中心に~」(総高103.2cm)に取り組みました。彫刻工程と彩色工程との相関関係に着目し、科学調査・分析と関連作例との比較検討を通じて、鎌倉時代における彩色木彫像制作の実態解明を目的とした研究を進めました。
伝統文化の継承に向けた企業活動
はせがわは、企業活動を通じた持続可能な社会への貢献と持続的な企業価値の向上を目指すために、4つの重要課題を決定しています。東京藝術大学への「お仏壇のはせがわ賞」授与は、「重要課題3 日本文化の伝承」の取組みの一つです。受け継ぎつないできた伝統技術や文化を未来につないでいくための支援を行っています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000113.000028816.html