西川材の森で学ぶ林業体験、飯能市でツアー販売開始


300年続く西川材の産地で実現した林業体験ツアー
株式会社地域デザインラボさいたまは、飯能市における持続可能な観光地域づくりを目指し、一般社団法人奥むさし飯能観光協会、有限会社創林と連携して、観光体験ツアーの造成・販売に取り組んでいる。奥むさし飯能観光協会が催行主体・販売者となり、地域デザインラボさいたまは企画・支援や販路開拓、プロモーション、ガイド育成などの観光マーケティング全般を担当している。
林業課題を観光体験で解決する事業背景
飯能市は、江戸の町づくりを支えた木材「西川材」の産地として知られ、長年にわたり計画的な森林管理が行われてきた。一方で、木材価格の低迷や林業従事者の減少、担い手不足といった課題を抱えている。森林資源の価値や林業の役割をいかに次世代へ伝えていくかが地域の重要なテーマとなっていた。
こうした中、森林資源を「観光体験」として活用し、来訪者に西川材や林業の背景にあるストーリーや価値を体感してもらうことで、地域経済の活性化と持続可能な林業への理解促進を図る取り組みとして本ツアーが造成された。本件は、令和7年度観光庁補助事業「地域観光魅力向上事業」として、奥むさし飯能観光協会が申請し採択されたものである。
300年以上の林業経験を持つ井上峻太郎氏と協働
本ツアーは、飯能で300年以上続く林業家の後継者であり、有限会社創林代表の井上峻太郎氏との協働により実現した。井上氏は、専門的な林業教育と実地経験を経て家業を継承し、伝統を守りながら林業の新たな可能性を地域観光と結びつける取り組みを進めている。
西川材と林業を学ぶ5つの体験プログラム
体験ツアーは、東吾野駅でのグリーティングに始まり、自然に囲まれたローカル駅でガイド・林業家と合流する。その後、木工所「木楽里」で江戸との関わりや西川材の文化的背景についてレクチャーを受ける。
次に、200年以上管理されてきたプライベート林業地で育林方法や生態系を体感する。森林管理の意義を学びながら行う疑似伐採体験として丸太切り体験を実施し、最後に西川材を使い、焼きペンで名入れしたオリジナル土産となる江戸城スマホスタンドを制作する。
販売開始と今後の展開
ツアー名は「西川材の森で林業体験&木工クラフト」で、実施場所は埼玉県飯能市、販売開始は2025年11月末からの予定である。今後は、オンライン旅行予約サイト(OTA)等の販売チャネルを充実させるとともに、情報発信力の強化やデジタル環境の変化を見据えた対応に取り組み、より効果的な販促を進める予定だ。参加者の声を反映した内容のブラッシュアップを継続し、飯能ならではの森林資源を活かした体験型観光コンテンツとして、中長期的に展開可能な事業モデルの確立を目指している。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000181885.html