住宅購入者の56%が性能を理解しないまま購入。購入後に耐震性の重要性を実感


住宅購入時の性能理解度、56%がほぼ把握していない
マイホームの購入は人生の中でも大きな買い物のひとつである。耐震等級や断熱性能、省エネ性能といった住宅性能への関心が高まる一方で、実際の購入者がどの程度理解しているかは明らかになっていなかった。
株式会社NEXERと株式会社ランドプラザが共同で実施した調査では、住宅を購入したことがある全国の男女250名を対象に、住宅購入時の住宅性能に対する理解度についてアンケートを行った。調査は2026年5月1日~5月11日の期間で実施されている。
調査結果によると、「よく理解していた」と回答した方は8.8%、「ある程度理解していた」は35.2%となり、合わせて44.0%の方が一定の知識を持ったうえで住宅を購入していた。一方で「なんとなく理解していた」が28.0%、「ほとんど理解していなかった」も28.0%となり、合わせて56.0%の方が住宅性能をあいまいにしか把握しないまま購入していたことが明らかになった。
情報源は営業担当が過半数、インターネットや口コミは少数派
住宅性能に関する情報をどこから得たかについては、「住宅会社の営業担当」が最も多く55.2%であった。次いで「住宅展示場」が31.2%、「インターネット検索」が22.8%と続いている。
一方で「知人・家族の口コミ」は11.6%、「書籍・雑誌」は8.8%、「比較サイト」は3.6%、「SNS」は2.4%と、いずれもごく少数派にとどまっている。住宅性能に関する情報は、インターネット検索や口コミよりも、住宅を販売する側から得ている方が多いことがわかる。
長期優良住宅の認知度は28%、制度理解も4人に1人程度
住宅性能に関わる制度のひとつである「長期優良住宅」について知っているかを聞いたところ、「知っている」と回答した方は28.0%であった。一方で「知らない」と回答した方は72.0%にのぼり、7割以上の住宅購入者が長期優良住宅という制度を知らないまま住宅を購入していたことになる。
さらに、制度を知っていると回答した方に、どの程度内容を理解していたかを聞いたところ、「制度の条件やメリットまで理解していた」と回答した方は24.3%であった。「一部は理解していた」が61.4%で最も多く、「あまり理解していなかった」も14.3%となっている。つまり、制度の存在を知っていても、条件やメリットまで詳しく理解していた方は4人に1人程度にとどまった。
購入後の認識変化、36.4%が変わったと実感
住宅性能について、購入前と購入後で認識に変化があったかを聞いたところ、「大きく変わった」と回答した方は12.8%、「やや変わった」は23.6%となり、合わせて36.4%の方が購入前後で何らかの認識の変化を経験していた。一方で「あまり変わらない」が49.6%、「まったく変わらない」が14.0%となり、合わせて63.6%の方は購入前後で大きな認識の変化はなかったようである。
認識が変わった人の67%が耐震性能の重要性を実感
認識が変わったと回答した方に、具体的にどのように変わったかを聞いたところ、最も多かったのは「耐震性能の重要性を意識するようになった」で67.0%であった。次いで「断熱性能の重要性を実感した」が58.2%、「快適性(暑さ・寒さ)の違いを感じた」が42.9%、「光熱費への影響を実感した」が39.6%と続いている。
これらはいずれも日々の暮らしに直結する項目である。冬の寒さや夏の暑さ、毎月の電気代・ガス代など、実際に住み始めてから住宅性能の差を体感した方が多いことがうかがえる。また「メンテナンスの重要性を感じた」も36.3%となっており、長く住み続けるうえでの維持管理の大切さに気づいた方も少なくないようである。
購入前からの情報収集と納得のいく住まい選びが重要
今回の調査では、住宅を購入したことがある方の約56%が購入時に住宅性能を「あいまいにしか理解していなかった」と感じていることがわかった。実際に住み始めてから住宅性能の大切さに気づくケースも少なくないようである。住宅は長く付き合っていくものであり、購入前の段階からしっかり情報を集め、自分や家族にとって本当に必要な条件を見極めることが大切である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002720.000044800.html