田村正資『思考のストレッチ』発売、哲学者初のエッセイで思考を柔軟に


哲学者・田村正資が初めての一般書を発表
高校生クイズの優勝者として知られる哲学者・田村正資の最新著『思考のストレッチ』が5月28日に発売された。哲学書『問いが世界をつくりだす』、ビジネス書『独自性のつくり方』に続く3冊目の単著であり、初の一般向けエッセイ作品である。
著者の田村正資は1992年東京都出身で、東京大学大学院総合文化研究科を修了した博士(学術)。2010年には伊沢拓司らと第30回高校生クイズに出場し優勝した。現在は株式会社batonで新規事業開発に携わっているほか、映画『君のクイズ』の原作『君のクイズ』の執筆や『半分論』の文庫解説などで執筆活動も行っている。
日常の「問い」から広がる思考の世界
本書は、彼女に振られたときの哲学講義の経験や『ちいかわ』『葬送のフリーレン』を読んで考えたこと、10年ぶりのテレビクイズ番組出場、岩手県で出会った「震災の伝承」に取り組む高校生たちのエピソードなど、何気ない日常から「問い」を見つけ、思いもよらない方向へと思考が広がっていく内容となっている。
AIを使えば数秒でできる文章を何時間も悩みながら書く理由についても、著者自身の言葉で綴られている。自分だけの「?」を探す贅沢な遠回りを通じて、読者の思索を促す一冊だ。
『思考のストレッチ』の魅力と装飾
はまぎしかなえによる「?」を模したキャラクターイラストや、岡本歌織による遊び心あふれる装幀も注目の要素である。なんでもAIでできる時代に、思考する楽しさは自分だけのものであることを伝える本作は、のびのびストレッチするように気楽に楽しく読めるように設計されている。
刊行記念イベントも開催予定
発売を記念して複数のイベントが企画されている。6月3日にはジュンク堂書店池袋本店で、田村正資と伊藤紺による「哲学/短歌から始まる『わたし』の世界」が開催される。6月17日には代官山蔦屋書店で宮田愛萌との対談「エッセイのはじめかた」、7月4日には青山ブックセンター本店で大島育宙との対談「この世界を『私だけの言葉』で語るには」が予定されている。
読者からも高い評価を獲得
批評家の三宅香帆からは「世界に絶望しそうになったとき、本書を手に取ってほしい」と推薦されている。また、NetGalleyに寄せられたコメントでは「思考を促してくれる一冊」「頭の良い人の脳みその中を覗かせてもらっているような気持ちで読んだ」といった感想が寄せられている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008486.000001719.html