星雲賞で東京創元社がダブル受賞、日本短編・海外長編の栄冠を獲得


第57回星雲賞の受賞作が決定
6月1日に第57回星雲賞の受賞作が発表されました。日本短編部門と海外長編部門で、東京創元社の作品が同時に栄冠を手にしています。
日本短編部門は宮澤伊織による「ときときチャンネル ない天気作ってみた」(創元日本SF叢書『ときときチャンネル ない天気作ってみた』所収)が受賞しました。海外長編部門ではR・F・クァン『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史』(古沢嘉通訳、海外文学セレクション)とアレステア・レナルズ『反転領域』(中原尚哉訳、創元SF文庫)が同時受賞を果たしています。
東京創元社が史上初の快挙を達成
東京創元社の作品が星雲賞の一部門を同時受賞するのは史上初となります。この快挙は、同社がSF文学の出版において高い水準を維持してきた成果といえるでしょう。
星雲賞について
星雲賞は毎年開催される日本SF大会の参加者投票によって決定される賞です。日本短編部門、日本長編部門、海外短編部門、海外長編部門、メディア部門、コミック部門、アート部門、ノンフィクション部門、自由部門の9部門で構成されており、日本で最も古く長い歴史を持つSFの賞として知られています。
受賞作品「ときときチャンネル ない天気作ってみた」
宮澤伊織の受賞作は、マッドサイエンティスト多田羅未貴の発明を配信サービス《ときときチャンネル》で紹介する十時さくらの活動を描いています。電気をDIYして、天気を操作し、ブラックホールで筋トレするなど、ユニークな発明の数々が登場する作品です。WEBコミックマガジン〈電撃コミックレグルス〉で漫画版連載中で、全編配信口調と視聴者コメントで語られる配信者SF第二弾となっています。
海外長編部門のダブル受賞作品
R・F・クァン『バベル』は銀と翻訳の魔法で大英帝国が覇権を握る19世紀を舞台にした作品です。オックスフォード大学の王立翻訳研究所での厳しい訓練と、学内の秘密結社との葛藤が描かれています。アレステア・レナルズ『反転領域』は19世紀の極地探検を題材にした作品で、予想を鮮やかに反転させる超絶展開が特徴となっています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000254.000009527.html