せきしろの自由律俳句 第70回「声」結果発表
第70回 課題:声
せきしろの一句
最優秀賞
母の目に怒号
(愛知県 そうた 15歳)
優秀賞
ひらがなで名乗る
(北海道 砂月和櫻 19歳)
久しぶりに喋るとこうなる
(山梨県 はれ 38歳)
佳作
「もういいよ」押入れから子の声
(大阪府 和悟 68歳)
声にもしわがある
(茨城県 夢人 72歳)
電話越しにも伝わる寒さ
(大阪府 松乃 19歳)
声の少なさで冬を感じる
(滋賀県 らすく 15歳)
花瓶の中に本音を閉じ込める
(岐阜県 中井 マサコ 74歳)
深夜のアーケードに奇声ひとつ
(長崎県 毎日ハッピー 45歳)
登校の自転車が続く
(神奈川県 廣瀬順子 78 歳)
落語家は一人で話してる
(埼玉県 さいこうじ ろくろく 76歳)
姉さんが奇声をあげる理由その1
(大阪府 雨あめ 82歳)
台所から日だまりの声
(京都府 さんぽ日より 15歳)
虫が無言
(東京都 木暮俊貴 24歳)
間接的に祖母にも似ている
(神奈川県 ごまだいふく 24歳)
動画に流れる亡き犬のこえ
(愛知県 河童連邦共和国 26歳)
ハンズフリーで怒っている
(大阪府 フルカワ 31歳)
声のするほうは地獄だ
(山梨県 ワニガメ 35歳)
ピッコロの声の人だ
(東京都 しまこう 35歳)
お母さんにそっくりだねと受話器越しに
(北海道 エリンギ 35歳)
注意促す機械の声
(京都府 NCハマー 46歳)
振り向けば甘えん坊が怒ってる
(高知県 よさ恋人 74歳)
木霊の最後は風の音
(茨城県 海老原順子 68歳)
1970年北海道生まれ。俳人、コラムニスト。芥川賞作家でお笑いタレントの又吉直樹との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』のほか、『たとえる技術』などの著書がある。
イラスト:飯田研人/撮影:賀地マコト
自由律俳句は、定型(五七五)ではない俳句です。定型ではありませんが、どこかリズム(律)のある句を募集します。句読点は使わず、俳句らしい味わいを意識して、心にしみるような情景、共感できるような情景を切り取ってください。俳句のもとは俳諧ですから、滑稽味があってかまいません。しかし、笑いだけではなく、しみじみ、ペーソス、人間くさいといった句を期待しています。
- 応募規定
- 定型(五七五)でない自由律の俳句。
面白コピーの募集ではなく、定型ではない無季俳句。
- 応募上のご注意
- ・ペンネームを使わない方は、応募フォームのペンネームの欄に本名をお書きください。
・応募フォームの「生年月日」の欄は必ずお書きください。
・応募点数に制限はありませんが、1応募につき1作品とします。
- 応募規定
- 作品は未発表作品とし、採用作品の著作権は公募ガイド社に帰属。
応募者に弊社から公募に関する情報をお知らせする場合があります。
- 賞
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優秀賞2点=Amazonギフト券2000円分
佳作10点=記念品
- 公募ポイント
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応募者全員=5pt追加
【最優秀賞】 さらに50pt追加
【優秀賞】 さらに30pt追加
【佳作】 さらに10pt追加
※応募者全員ポイントの付与は各回ひとり1回までです。
※ポイント付与は結果発表の時期に行われます。
- 募集中のお題
- 第72回「はじまり」
応募期間 12月25日~2023年1月20日
第73回「車」応募期間 1月25日~2月20日 - 発表
- 第72回 2023年3月15日 WEB上
- 第73回 2023年4月15日 WEB上