せきしろの自由律俳句 第67回「石」結果発表
第67回 課題:石
せきしろの一句
最優秀賞
石に還る石仏
(千葉県 xissa 57歳)
優秀賞
停電でわずかに石器時代へ
(大阪府 反時計 22歳)
徘徊の母の土産は月の石ひとつ
(茨城県 舘 健一郎 67歳)
佳作
小石で説明する部活の先輩
(長崎県 毎日ハッピー 45歳)
投げられるなら海を見たかった
(千葉県 千葉 信子 91歳)
水切りこの輪が消えたら言う絶対に
(大阪府 松乃 19歳)
いま躓いたはずの石がない
(山口県 中野県 62歳)
庭石なんと三千トン
(愛知県 遊泉 78歳)
移動手段は孫のポケット
(愛知県 野菜生活くっきー 57歳)
4歳と2歳からしたらこれは宝石なんだろうな
(滋賀県 お腹すいた 17歳)
宝石に見えた小学一年生
(滋賀県 アイス 16歳)
はじめましてがたくさん転がっている
(富山県 夏 14歳)
石ころをホームセンターで買う
(大阪府 雨あめ 81歳)
縁石が途切れ帰り道も終わり
(和歌山県 中村まふゆ 49歳)
石のように泳ぐ
(大阪府 葱山紫蘇子 46歳)
ひっくり返す子供さけぶ母
(宮城県 カズタカ 44歳)
腰掛けた日陰の石が冷たい
(北海道 エリンギ 35歳)
温泉の中座る石あり
(愛知県 紅紫あやめ 29歳)
川の石が丸い理由を得意げに
(福島県 きりんのき 20歳)
柔らかそうなコンクリートが照る
(東京都 文月 20歳)
漬物石にはなるかな
(東京都 蛸壺 20歳)
石蹴って気付けば家
(神奈川県 もぐ 19歳)
あのとき蹴られた石です
(福岡県 長谷川酔 19歳)
収集されそうな平べったさだ
(東京都 楠原 18歳)
跳ねた水面に二連の足跡
(大阪府 八木菜月 15歳)
1970年北海道生まれ。俳人、コラムニスト。芥川賞作家でお笑いタレントの又吉直樹との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』のほか、『たとえる技術』などの著書がある。
イラスト:飯田研人/撮影:賀地マコト
自由律俳句は、定型(五七五)ではない俳句です。定型ではありませんが、どこかリズム(律)のある句を募集します。句読点は使わず、俳句らしい味わいを意識して、心にしみるような情景、共感できるような情景を切り取ってください。俳句のもとは俳諧ですから、滑稽味があってかまいません。しかし、笑いだけではなく、しみじみ、ペーソス、人間くさいといった句を期待しています。
- 応募規定
- 定型(五七五)でない自由律の俳句。
面白コピーの募集ではなく、定型ではない無季俳句。
- 応募上のご注意
- ・ペンネームを使わない方は、応募フォームのペンネームの欄に本名をお書きください。
・応募フォームの「年齢」の欄は必ずお書きください。
・応募点数に制限はありませんが、1応募につき1作品とします。
- 応募規定
- 作品は未発表作品とし、採用作品の著作権は公募ガイド社に帰属。
応募者に弊社から公募に関する情報をお知らせする場合があります。
- 賞
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優秀賞2点=Amazonギフト券2000円分
佳作10点=記念品
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応募者全員=5pt追加
【最優秀賞】 さらに50pt追加
【優秀賞】 さらに30pt追加
【佳作】 さらに10pt追加
※応募者全員ポイントの付与は各回ひとり1回までです。
※ポイント付与は結果発表の時期に行われます。
- 募集中のお題
- 第69回「勝負」
応募期間 9月25日~10月20日
- 第70回「声」
応募期間 10月25日~11月20日
- 発表
- 第69回 2022年12月15日 WEB上
第70回 2023年1月15日 WEB上