富士山を詠む
川柳は詠んだことがあるけど、俳句は無理!
という方は多いのではないでしょうか。
公募ガイドをめくってみたことがある方はおわかりでしょうが、俳句に投稿できるようになると、公募生活の幅がぐっと広がりそうですよね。
しかし、なかなか俳句には挑戦できない方が多いのが現状。
その一番大きな壁はやはり「季語を入れる」ということではないでしょうか。
川柳ももちろん、本格的にやるなら多くの勉強が必要でしょうが、初心者でも入選しちゃったりしますよね。
むしろ、熟練者にはない斬新な切り口の句が詠めて、始めてすぐに入選!なんてことがざらにあるでしょう。
このように比較的アイディアで勝負できる川柳に対して、俳句には「季語を調べる」という行動がひとつプラスされます。
それが敬遠してしまうことにつながっているように思います。
そんな私も実をいうと、恥ずかしながら俳句スキルは始めてからあまり上達していません。
ただ、すべてを知ってから始めようとすれば、なかなかはじめの一歩を踏み出せなくなるので、何事もひとまずやってみるのも良いと思っています。
現在募集中の公募で、第19回「富士山を詠む」俳句賞というものがありますが、ありがたいことに、前回入選句として作品集に載せていただきました。
富士宮市・富士宮市教育委員会が主催し、富士山に関わるあらゆる分野の四季折々を詠んだ作品を毎年募集しているものです。
昨年選んでいただいた作品がこちら
風涼し昨日の富士の続き描く
審査員の先生がどのように解釈してくださったのかはわかりません。
ただ、私としては昨日も今日ものんびりと絵を描ける平和な状況と、芸術の秋に差し掛かり、落ち着きを取り戻していく気温や気持ちを詠みたかったのです。
また、富士山は壮大で一日で描けるものではなさそうだということも含めたつもりです。
コロナ禍で誰しもが大変な今だからこそ、こんな日が一日も早く来てほしいという平和への希望や願いを込めました。
「風涼し」という季語は、晩夏に吹く涼しい風という意味だそうです。
昨年、詠んだ時期がちょうど夏の終わりだったこともありますが、私は「涼しい」という言葉が好きでどうしても詠みこみたくて季語を調べました。
私のように俳句初心者は、数多くある季語からどのように選べばいいのか迷うことがきっとあるでしょう。
そのようなときは、好きな言葉を足掛かりに、イメージを膨らませていくのもやり方の一つではないでしょうか。
あれこれやっていくうちに、少しずつ自分なりのやり方をつかんでいき、楽しくなっていくように思います。
こちらの富士山を詠む俳句賞は、今のところ9月末まで募集しています。
みなさんも心の中にある富士山を一句詠んでみてはいかがでしょうか。
追記
しばらくお休みしてしまったり、スランプがありましたが、公募ガイド社にあたたかなお手紙をくださった方、読んでくださる方々に励まされてまた書けるようになってきました。
いつも感謝しております。
もう少しお付き合いいただけると、うれしいです。