おウチde俳句大賞 その1


何が起こるかわからないのが、公募の世界の醍醐味です。
この度、第二回おウチde俳句大賞で入賞をいただきました。
テレビ番組の俳句コーナーをはじめ、幅広い活動で大人気の夏井いつき先生が選者です。
朝日出版社が主催しており、昨年の第一回からいきなり24,500句を越える投稿がありました。
賞金も大きく、なにより表彰式で夏井先生ご本人とお会いできるという特典があるため、今後さらに盛り上がると予想される大注目公募なのです。
テーマはリビング、台所、寝室、玄関、風呂、トイレの6つから選べ、「家の中で感じたこと」を詠むというもの。
介護や病気、諸事情があって家から出られない人にも俳句を楽しんでほしいという趣旨で始められたそうです。
「家の中で感じたこと」の意味合いが違ってくるので付け加えておきますと、締め切りは2020年1月31日でしたので、入選作はすべて自粛期間前に詠まれた作品です。
さて、7月初旬に最終選考通過のお知らせとともに、都内の老舗レストランでの表彰式に招待していただきました。
とっても嬉しかったのですが、ひとつ大きな気がかりがありました。
こんな俳句ど素人が参加していい式なのか!?ということです!
第一、私は歳時記すら持っていない、ほぼ無知状態。
しかし、二度とないかもしれないチャンスを逃すわけにはいかない!
というわけで、急いで夏井先生の本を購入し、半ば開き直って参加を決めたのです。
当日、少し緊張しながら赴きがある素敵なレストランに到着。
場違い覚悟でドキドキしながら会場に入りA~Eと書かれた丸テーブルの指定席に座りました。
参加者の年齢は10代の学生さんからご年配の方まで幅広く、男女の比率も同じくらい。
ただ、来賓席やメディア席を含めても50名ほどで、前回に比べて人数を半分ほどに縮小したそうです。
密にならないような工夫がされており、表彰式に来られない方々とはリモートで会話するという流れでした。
そこで私は予想をはるかに超えるめくるめく俳句の世界を垣間見ることになるのです。
つづく