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テーマは犬!みんなが楽しめるグリム童話 作品を募集中

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作文・エッセイ
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ドイツの伝承・昔話を残そうと尽力したグリム兄弟。

今年で19回目となる「グリム童話賞」では誰もが楽しめる物語を募集しています。

主催しているのは『グリムの里いしばし』栃木県石橋町(下野町)。グリム兄弟の生まれ故郷、ヘッセン州シュタインブリュッケン村とは、姉妹都市として今も交流が続いています。

今回のテーマは犬!

グリム童話賞では、毎年、テーマが変わります。

今年は「犬」です。

語り継がれている童話にも犬がでてくる作品は、いくつかあります。

日本の昔話では『花さかじい』や『桃太郎』などが浮かぶでしょうか?

グリム童話で言えば『ブレーメンの音楽隊』などが有名ですね。

年老いて、飼い主のひどい仕打ちから逃げ出して仲間と出会うブレーメンの犬に対し、グリム童話の『老犬ズルタン』は、同じ境遇でもどうにか飼い主の元に残れる方法を選択して暮らす犬のお話です。

どちらも幸せになる結末ですが、どんな道を選んで生きるのか…人生と重なりますね。

斬新!ユニークな登場人物の設定

ブレーメンの音楽隊では、犬の他に「ロバ」「猫」「ニワトリ」が登場しています。メルヘンの世界では人間以外に動物だけでなく、食べ物や道具なども、意思を持った人物のように登場するお話がたくさんあります。

例えばグリム童話の『はつかねずみと、小鳥と、焼きソーセージ』。

3人(?)が所帯を持って日常の役割を分担しながら暮らす設定です。ねずみと小鳥が同居しているのは想像できても、そこにソーセージが仲間として加わっている…。

とても自由な発想です。

他にも『麦わらと炭と豆』は、出会った3人が旅にでるお話。一瞬、タイトルだけではどんな設定なのか想像が付きませんが、そこに興味がそそられます。

犬とは結びつかない、突拍子もないコンビを考えてみるのも、面白い物語が生まれる方法かもしれません。

 

「グリム童話集」を手にとる人は、いわばさまざまな宝石のはいっている宝ばこを前にしているようなものです。

グリム博物館前館長、ルートヴィヒ・デーネッケの言葉があります。

取り出して磨いてみたら宝石だった!そんな物語を是非、応募してみてください。

 

参考文献:グリム童話全集Ⅰ(小学館)訳:高橋健二

公募情報の詳細はこちら:

グリム童話賞

https://www.koubo.co.jp/contest/literature/fairy_tale/041687.html

(2018年11月03日〆切)