水は命 写真に想いを込めて…あたりまえじゃない水について考えよう
水道産業新聞社が主催する「水の写真コンテスト」は1959年、水道週間とともにスタートし、今年で58回目になります。テーマは毎日触れる「水」、その水を届ける「水道システム」です。6月から募集しているこのコンテスト、いよいよ締切りが9月10日にせまっています。
日本で最初に水道事業が行われた場所をご存じですか?答えは横浜です。明治20年、港町では外国から持ち込まれるコレラなどの伝染病が水を介して広がることから、蔓延を防ぐために下水道が敷設されました。その後、函館、長崎と港を中心に整備されていきました。
日本は上水道システムの完成度の高さと、水質のよさから、全国どこでも水道水が飲めるという恵まれた環境にありますが、このような国は世界では少ないのです。上水道の整備がない国では、毎日の水汲み労働が強いられます。そういった地域の水事情を改善するため、日本の高度な技術が役立っています。
また生活のためだけでなく、昔から水は罪や穢れ(けがれ)を流すとされ、神社参拝の際、行われる手水は禊(みそぎ)を略式化したものと言われています。水は生命の源であるため、さまざまな信仰を生み、祈りの対象となってきました。様々なかたちに変化する水によって、季節や心情の移ろい、芸術や思想をわたしたちは感じることができます。
水の恵み、水がある生活はけっしてあたりまえじゃないんです。身近にあるからこそ感謝の心を忘れがちですが、その想いを写真に撮ってみませんか?写し撮ることによって、水のこと、もっと大切に想えるかもしれません。
-------公募情報の詳細はこちら:
http://www.suidou.co.jp/syasinkan_index.htm
水道産業新聞社主催「第58回水の写真コンテスト」(2016年9月10日〆切)