料理の腕より家族愛! いざってときの男飯「おとう飯(はん)の災害食レシピコンテスト」
料理なんて……と思っている男性、注目!
東村山市は被災時を想定した災害食のレシピコンテストを開催しています。
応募資格は東村山市が好きな男性で、締切は2023年6月30日。最優秀受賞者には後日、市長との懇談の場が設けられます。
「おとう飯(はん)」とは? お父さんじゃなくても参加OK!
「おとう飯」は、男性がつくる「簡単だけど美味しい」料理を命名したもの。料理に不慣れな男性の家事参画を促そうと、東村山市は令和2年度から「おとう飯レシピコンテスト」を開催してきました。
これまでの応募者はお父さんだけに限りません。年代は小学生から70代まで幅広く、親子で応募した人もいます。初年度の最優秀賞は、なんと当時11歳!
令和2年度「おとう飯の愛情弁当レシピコンテスト」最優秀賞作品。母への感謝を込めて
災害時、「食」で家族の命を守れ!
今回のテーマは「災害食」。近年、自然災害が多発していることを踏まえての設定です。
災害食づくりでは、生活インフラの断たれた環境でも、なるべく栄養が取れることが望ましいとされています。加えて、今回のコンテストでは以下の条件にも注意してください。
・常温で長期保存の利く食材を使用すること(生鮮食品不可)
・東村山市の小売店などで身近に購入できる食材を1点以上使用すること
・被災時を想定して、水はペットボトル、熱源はカセットコンロのみ使用可
・材料費は1,000円(税抜)以下を目安に
編集部もつくってみた! ほうじ茶でご飯は炊けるのか!?
料理を敬遠する男性の応募を呼び掛けている本コンテスト。実際のところ、日ごろ料理をしない人でもレシピを考案できるんでしょうか。しかも災害食って、耳馴染みも薄いし……。
そこで、自炊歴2ヶ月の筆者も災害食づくりに挑戦です!
つくるのは鍋で炊いたご飯に、春雨とツナの和え物。
非常時=乾パン・缶詰をそのまま、というイメージもありますが、やっぱりお米が食べたくなるもの。
けれど貴重な水を炊飯のために使うのも気が引けます。
なので今回は家にあったペットボトルのほうじ茶でお米を炊いてみました。ほかのお茶類でも代替可能です。
お米は一合です。
一つの鍋で済ませたいので、先に春雨を茹でちゃいましょう。その間にお米を浸水させます。思い切ってほうじ茶を注ぎますよ。水量は普段お米を炊くときと変わりません。
不安になる色
お米を30分ほど浸けたら、鍋に移します。
ここからが正念場。当然、鍋で炊くなど初めてなので、火加減には細心の注意を払います。にもかかわらず、2回も吹きこぼしました。どうも世間の「弱火」と私の「弱火」には雲泥の差があったようですね。一つ勉強になりました。
弱火で10分炊いたら、5秒間強火で熱します。火を消して、蒸らすこと10分。
いざ、オープン。
た、炊けてる~! ほのかに立ち昇るお茶の香りが食欲をそそります。
茹でておいた春雨とツナ缶を和えて、食卓に並べれば完成です。
春雨には海苔を散らしてみました。
お味の方は……。
お米は満点です。硬すぎず柔らかすぎず、しっかり火が通っています。ほうじ茶の風味は薄く、それが少し意外だったかも。春雨とツナも美味しいうえに、5分でつくれてお手軽です。
なにより生鮮食品を使わないので片付けが楽に済みました。一つの鍋で調理したのも大成功。必然的に包丁の使用も減るので、「料理なんてめんどくさい!」という人にこそぴったりです。「ズボラ飯」の発想が参考になりますね。
ポイントは手軽さ・栄養・家族愛!
実際につくってみての気づきを交え、レシピ考案のポイントをまとめました。
・つくって終わりじゃない! 洗い物が少なく済むよう調理工程を考えて
・栄養や衛生面にも気を配る
・家にある缶詰や乾物を使ってみよう。調理が楽なうえに保存も効く
簡単につくれることを大前提に、災害時を想定して栄養面・衛生面にも配慮してください。「家族のため」という気持ちも大切! 非常時だからこそ、いつもの食事が恋しくなるもの。そんなとき、家庭で馴染みのある食材、味付けなら安心感が生まれます。災害食づくりをきっかけに、缶詰などの備蓄を始めるのもおすすめです。
家にあるものでパパッと滋養のある食事がつくれるようになりましょう。いざというとき、それがあなたと、あなたの愛する家族を守る一皿になるはず!
公募ガイド社の駆け出し社員。趣味は絵を描くことと漫画を読むこと。食べることも結構好き。最近は自炊を始め、目玉焼きを自分好みに焼けるようになってきた。お料理系の公募に興味がある。
出典: https://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/shisei/danjo/danjo/danjyo-kouza/otohan/seibun20230515.html
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