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賞金を手に入れろ! 入選50のヒント①:ぶっちゃけ編

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Q1:ぶっちゃけ、初心者は入選できますか?

条件を越えられれば、誰でも入選できます。条件とは、以下の3つ。

  • ある程度の能力があること
  • 逆にありすぎないこと
  • 飽きっぽくないこと

才能ある人も入選しますが、人よりちょっと劣るぐらいの人のほうが頑張る。もっと上達したいと長続きする。だから入選しないはずがありません。

Q2:ぶっちゃけ、入選は能力次第なのでは?

そう、能力次第です。しかし、能力は創作力だけではありません。情報収集力、それを選別する能力、洞察力、発想力、あるいは継続するメンタリティーなどのどれかが発揮されて、入選を呼び込むこともあります。

能力は誰にでもあります。何かはなくても別の何かはあり、今はなくても磨かれて光ることもあります。そうした可能性を信じられるのも能力のうちです。

Q3:ぶっちゃけ、受賞したらプロになれる?

プロヘの登竜門という位置づけの賞を受賞すればプロになれます。小説で言えば、大手出版社が実施する権威ある文学賞、イラストレーションであれば「ザ・チョイス」といった有名なコンペに入選すればプロヘの道が開けます。
平易なジャンル、たとえばエッセイやコピー、作詞などはプロに直結していませんが、その分、趣味派が主役になれるという利点があります。

Q4:ぶっちゃけ、手書きは不利ですか?

それはあなた次第です。

手書きで作品を作った場合、よくも悪くもその人が出ます。
ハガキに大きく標語が書いてあり、見やすくて勢いを感じることがあります。
エッセイや小説でも、丁寧で読みやすい字で書かれてあると内容がすっと頭に入ってきたり。イラストでもフリーハンドに味が出るということもあります。
一方、ワープロ原稿は書式も人によってバラバラで、書式設定が下手な人の原稿は最悪です。人となりも出しにくい。
しかし、逆もあって、「手書きの原稿は読みたくない」という審査員もいますし、手書きは好感を持たれる人とそうでない人の差が激しいんですね。
あくまでも手書きでいくなら丁寧で読みやすい字を研究すること。それが無理な人は不利を承知で手書きにするか、ワープロかWEBを使いましょう。

Q5:ぶっちゃけ、審査は厳正にやっていますか?

もちろん、厳正に行われていますし、審査員を立てているのであれば、その名に懸けて厳正にやるでしょう。
愛称や川柳やシンボルマークなどで内部審査をする場合は、厳正は厳正ですが、プロとは選ぷ目が違いますし、審査する主催者の意向がダイレクトに反映したりします。そこをいかに推理するかも公募の醍醐味のうちではあります。

Q6:ぶっちゃけ、今、ねらい目のジャンルはなんですか?

最近目立っているのは地方のPR動画の公募。今月号掲載分でいうと『名古屋コーチンPR動画コンテスト「鶏1グランプリ」』『栃木市「みんなでつくる」観光動画コンテスト』がそうです。この背景にはネット動画視聴が習慣化したということがありますが、その作り手はまだ少なく、予想応募数は50~100点。動画が編集できる人にとっては穴場です。

Q7:ぶっちゃけ、出版社の文学賞と小説投稿サイトの文学賞では、どっちがプロになりやすい?

ジャンルにもよります。

小説投稿サイトの利用者は10~30代が中心。書かれるものはライトノベル、ライト文芸が多く、人気の作品は面白く、読みやすい。ところが、こうした作品でも、出版社が独自に実施している既存の文学賞では落ちることがあります。既存の文学賞の審査員は言わば小説の専門家で、そうした人は文章が粗い作品には点が辛いからです。つまり、ライトノベルやライト文芸を書いていて、話の面白さにだけは絶対の自信がある人は小説投稿サイトの文学賞向き。一般文芸や純文学を書いていて、文章力や芸術性では負けないという人は既存の文学賞向きです。

※本記事は「公募ガイド2018年1月号」の記事を再掲載したものです。

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