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せきしろの自由律俳句 第82回「時代」結果発表

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川柳・俳句・短歌・詩
俳句
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結果発表
せきしろ自由律

【自由律俳句とは】

自由律俳句は定型ではなく、自分のリズムで詠む俳句です。

「俳句にしたい!」と感じた情景を句にしてください。(せきしろ)

 

結果発表

第 82回 課題: 時代

 

せきしろの一句

東京行こうと友の声は三十五年前

 

最優秀賞

土産屋の一角に平成が生きている

( 北海道 エリンギ 36歳)

観光地などのお土産店にはたしかに平成が残っている一角がある。特に1990年代の平成を見つけるとテンションが上がる。店によっては昭和も健在だ。丸ごと昭和の場合もある。ファンシーなのれんや灰皿があり、私は宝探し気分になる。

 

 

優秀賞

ヤニ天井の下で呑む

( 千葉県 xissa 58歳)

かつてはどこでも喫煙できたもので、特に喫茶店や居酒屋は煙草のイメージが強い。当時の名残がある店は店内が煙草色に染まっている。それはそれで懐かしくもある。「あのポスターを剥がすとそこだけ壁の色が新しいんだろうなあ」と思う。

 

 

生年が同じ本がこんなに古い

( 長崎県 毎日ハッピー 45歳)

奥付けを見ると発行日が自分の生まれた年かその近辺の時がある。その本はたしかに古い。装丁もフォントもフォントのサイズも写真も、本によっては書いてあるギャグも古い。その瞬間、「自分はこんなに生きてるのか!」と年齢を強く意識するのだ。

 

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