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140字の小説家神田澪の書き下ろし小説が読める! カキダシフォトコン 第7回「子どもの頃に戻れたら」結果発表

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カキダシフォトコン
結果発表
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「140字の物語」でおなじみの神田澪が出すお題にそって写真を募集するという、
小説×写真の新感覚フォトコン!

お題は小説の書き出し一行目。一文から物語を自分なりに考え、その物語を予感させるような一枚を撮影してください。

神田澪が
写真からインスピレーションを受け、
140字の小説を紡いでくれる!


■選考委員/神田澪

140字の"超短編"小説制作者。作家・作詞家。著書は「真夜中のウラノメトリア」「最後は会ってさよならをしよう」「私達は、月が綺麗だねと囁き合うことさえできない」など。

結果発表
ー お 題 ー
子どもの頃に戻れたら

最優秀賞

photo by 一途彩士

STORY /車通りが少ない道って知ってるけど、白線は軽々しく越えない。大人だから。でも出てみたい。だってこのマーク、立体的に見えるじゃない。足をかけてみて、やっぱり絵だとがっかりしたい。理性ってこういうときに働いてるんだな。

踏むと何かが起こりそうなマークですね。大人だからただの絵だと知っているけれど、やっぱり気になってしまう。このウズウズする気持ちは、大人だからこそ味わえる感情ですね。

優秀賞

photo by ムギ

STORY /子どもの頃から絵を描くことが好きだった。公園にクロッキーやデッサンをしに行っていた。感じるもの全てを描けるような全能感。見えないものも描けた自分はもういない。子どもの頃に戻れたら、今の自分は何を描くのかな。

子どもの絵を見ると「なんて自由なのだろう」晴れやかな気持ちになります。本当は、自分の身体のどこか奥深くにも、そんな自由さが眠っているのかも。



photo by まるまる

STORY /いつも閉まっていた扉、忘れてしまったけど行きたかった場所、怖くて近寄れなかった一角。関係者以外立ち入り禁止の場所も覗きたがった子ども時代と違って大人はそこが雑然とした物置だと知っている。いや、本当に知っているのだろうか。

大人はなんでも知っているのではなく、なんでも知った気になっているだけなのかもしれませんね。

佳作

STORY /今は亡き父のカメラ、子供の頃に死別し興味も無く存在すら忘れていた。 今、父と同じ写真に興味を持ち、残されたカメラを手にし、子供の頃に戻れたら、あの頃の父の心情を想い巡らせながら、この赤いカメラで、父の日には、「父とのツーショットを撮る」のも、素敵な夢かも……。

父とのツーショットを撮る、素敵な夢ですね。きっと写真に映る二人は幸せな顔で微笑んでいるはず。

STORY /もし、子どもの頃に戻れたら、母に頼もうと思う。「アルバイトでも何でもするから、野球をやらせて欲しい」子供の頃、貧しさ故に、何も言えずに終わったから。わが子には気のすむまで野球をさせた。恵まれた環境で、野球に打ち込むわが子を羨んだ。今度は私が、自分のための、野球がしたい。

あの頃、お金があればという想像はいつまでも消えないですよね。だからこそ、大人になった今は自分の夢も忘れずに!

STORY /つららがとりたい。ジャンプしてとりたい。たくさんあつめて、氷のえんぴつにしたい。杖もいいかもね。

氷のえんぴつに杖、とてもいいですね。自分なら何に使うだろう?と想像しました。氷のえんぴつに杖、とてもいいですね。自分なら何に使うだろう?と想像しました。

STORY /昭和30年代物資の少ない時代、オヤジに買ってもらったコニレットというカメラで撮った1枚。役場の官舎はおんぼろ建物。遊び道具はない、鬼ごっこやせいぜいビー玉遊びが主。そんな時代に、ゲーム機を持ち込んだらビックリ仰天だろうな。

この時代にゲーム機を持っていたら、きっと地域のヒーローになったのでしょう。

STORY /通りかかるたびに「これはいったい何なんだろう」と思っていた装置は、過去や未来に飛べるガソリンが出る、一種のタイムマシーンであるらしい。それなら過去に行きたい、子どもの頃に戻ってあれもこれもやり直したい……と思うのだが、結局毎回真ん中の「現在」のノズルを取る自分がいる。

なんとユニークな発想でしょう。レバーを引くとどんなふうに過去や未来に飛べるのか気になります。

STORY /久しぶりの休日。何気なく立ち寄った公園には好奇心をくすぐられるシーソーがあった。 あいにく子どもしか乗れない。それでも好奇心をくすぐられた自分にはまだ子どもの頃の無邪気でワクワクする気持ちが残っていて安心した。シーソーには乗れないので手に触れてみると、なんだか励まされた気がした。

これはワクワクするシーソーですね。子どもの頃に戻れたら! 左右どっちに乗るのでしょう。向かいには誰がいるのでしょう。

STORY /公園を支配する巨大なタコだった。迷路に迷い込んだようだった。はたして、ここから抜け出せるのかと怖かった。今はとても小さくなってしまって、戦いを挑めそうもない、やさしいタコになっていた。

地域の子どもを見守っているタコの長老に見えてきますね。
ー 総 評 ー

子どもの頃に戻れたら、果たして何をするのでしょう。夢を叶える?後悔を晴らす?その答えは、人の数だけあるのかもしれません。今回は夢溢れる写真やほろ苦い思い出の写真が多く集まりました。自分なら何をするのだろう、と想像しながら作品を見させていただきました。



第6回「ある寒い日のこと」結果発表はこちら




応募要項
お 題

■第8回
「君のつく嘘が好きだった」

お題の書き出し一行からインスピレーションを受けた写真を応募してください。思い出の場所や景色などを自由に想像して1枚におさめてください。被写体の有無は問いません。

締 切

■第8回 2/5~3/1

応募方法

WEBまたはTwitterで応募。

※WEBの場合
● 写真
● どんなストーリーを想像して撮ったか(140文字以内)
以上、二つをセットで応募してください。

※Twitterの場合
● 公募ガイド公式アカウント「@kouboguide」をフォローしてください。
● ハッシュタグ「#カキダシフォトコン」「#君のつく嘘が好きだった」をつけ、画像をツイートしてください。また、そのツイートにリプライするかたちで「どんなストーリーを想像して撮ったか」を投稿してください。

応募条件

・応募は撮影者本人に限ります。複数名での応募は不可です。
・過度に画像加工した作品(実在のものを消したり、ないものを描いたり過度に色を変えたもの)は失格とします。トリミング、自然な濃度や色味の調整などはこれに該当しません。
・人物が写り込んでいるものは、個人を特定できないものに限ります。
・作品は未発表オリジナル作品とし、採用作品の著作権は公募ガイド社に帰属。 応募者に弊社から公募に関する情報をお知らせする場合があります。

発表

■第8回
 3/15 Koubo上で発表します。

最優秀賞(1点)
=神田澪が小説化、Amazonギフト券3000円分
優秀賞(2点)
=神田澪が小説化、Amazonギフト券1000円分
佳作(7点)
=記念品

応募先

WEB応募は上記「お題」のところに記載の「応募はこちら」から応募してください。
Twitterはご自分のアカウントからつぶやいてください。
※応募は1回につき1点とし、何点でも応募可。