140字の小説家神田澪の書き下ろし小説が読める! カキダシフォトコン 第10回「きっとまた巡りあう」結果発表
「140字の物語」でおなじみの神田澪が出すお題にそって写真を募集するという、
小説×写真の新感覚フォトコン!
お題は小説の書き出し一行目。一文から物語を自分なりに考え、その物語を予感させるような一枚を撮影してください。
140字の"超短編"小説制作者。作家・作詞家。著書は「真夜中のウラノメトリア」「最後は会ってさよならをしよう」「私達は、月が綺麗だねと囁き合うことさえできない」など。
最優秀賞
photo by 快晴
■STORY /着慣れないスーツが重たいのに、腰を下ろせない。仕方なく吊革に捕まり、変わる景色を眺めた。あの子と並んで座ったソファーの端っこ。何度も折って短くしたスカートから伸びる脚は軽くて、どこへだって行けそうだった。私は、あの頃の私たちといつか。
優秀賞
photo by 蓬 詩のぶ
■STORY /そもそも集合花であるタンポポがこんなにぎゅっと身を寄せ合って、別れの時を拒むように咲いていて、寂しがり屋を具現化したようだなと思いました。大丈夫、違う風に乗るとしても、地球の裏側まで飛ばされても、いつかきっとまた巡りあう。
photo by 岬
■STORY /ずっと忘れないから。そう言ってあなたが私の手に握らせた巾着に、入っていたポプリ。香りはとっくに失っている。カサリという音があるだけだ。それでも、どこかにいるあなたがこの音に気づいてくれると信じて、今日も持ち歩いている。
佳作
■STORY /姪っ子が春休みの終わりに手紙をくれた。夏休みも遊びにくるよ。だって。待っていますよ。また来てね。
■STORY /今日は引っ越しの日。生まれ育った町とも今日でお別れ。ここで出会った素敵な友達。ありがとう。またここに戻ってくるからね。
■STORY /会いたくなったら、どんな姿にでも変えてあなたに会いに行く。あなたのそばにいつでもいける。という想いで撮影しました。
■STORY /6年前に旅立った愛犬に似た雲を見つけて写真を撮りました。愛犬が旅立つときに10年後に生まれ変わって会いに来てねと約束しました。今も空から見守ってくれていて、もうすぐ会いに行くからと言われている気がしています。
■STORY /主人公がすごい早さで巡っていく世の中に不安を抱えながら、移り変わっていく雲を見つめている
■STORY /雨の中、イギリスから来たというバックパッカーに遭う。お寺のどこに惹かれるのだろうか。私より丁寧にお参りしていたけど、決して宗教としてじゃなく、日本のいち風景なんだろうねェ。彼らは今、どこを旅しているのだろうか。
■STORY /遥か昔から輪廻転生をくり返してきた二人。どんな姿になっても愛しい人に寄り添い、最期を迎えます。
今回のお題は「きっとまた巡りあう」でした。出会いと別れということで、卒業式や季節の花をモチーフにした写真が多く集まりました。別れの寂しさに焦点を当てるか、再会への希望に焦点を当てるかでストーリーも大きく変わってきそうです。今の季節にぴったりな、儚くも感情を揺さぶられる作品に賞を贈らせていただきました。
■【最終回】第11回
「きっとあれが初恋だった」
お題の書き出し一行からインスピレーションを受けた写真を応募してください。文章から想像した風景や一文から始まりそうなストーリーを想起させる場所やものなどを自由に想像して1枚におさめてください。被写体の有無は問いません。
■第11回 5/5~5/31
WEBまたはTwitterで応募。
※WEBの場合
● 写真
● どんなストーリーを想像して撮ったか(140文字以内)
以上、二つをセットで応募してください。
※Twitterの場合
● 公募ガイド公式アカウント「@kouboguide」をフォローしてください。
● ハッシュタグ「#カキダシフォトコン」「#きっとあれが初恋だった」をつけ、画像をツイートしてください。また、そのツイートにリプライするかたちで「どんなストーリーを想像して撮ったか」を投稿してください。
・応募は撮影者本人に限ります。複数名での応募は不可です。
・過度に画像加工した作品(実在のものを消したり、ないものを描いたり過度に色を変えたもの)は失格とします。トリミング、自然な濃度や色味の調整などはこれに該当しません。
・人物が写り込んでいるものは、個人を特定できないものに限ります。
・作品は未発表オリジナル作品とし、採用作品の著作権は公募ガイド社に帰属。 応募者に弊社から公募に関する情報をお知らせする場合があります。
■第11回
6/15 Koubo上で発表します。
最優秀賞(1点)
=神田澪が小説化、Amazonギフト券3000円分
優秀賞(2点)
=神田澪が小説化、Amazonギフト券1000円分
佳作(7点)
=記念品
WEB応募は上記「お題」のところに記載の「応募はこちら」から応募してください。
Twitterはご自分のアカウントからつぶやいてください。
※応募は1回につき1点とし、何点でも応募可。
神田澪が
写真からインスピレーションを受け、
140字の小説を紡いでくれる!