せきしろの自由律俳句 第88回「座る」結果発表
結果発表
第88回 課題: 座る
せきしろの一句
鳩を威嚇する男の隣が空いている
最優秀賞
一枚の葉を椅子とみなす
( 東京都 瓢箪 36歳)
椅子がない。しかし地べたに座ることには抵抗がある。そんな時の葉っぱである。その上に座れば地べたではない。きっと枝の時もあるだろう。
優秀賞
床に足が届くようになる卒業式
( 三重県 錦 27歳)
入学時は足をブラブラさせていたのに卒業式では違う。6年という時間経過が伝わってくる句である。部外者の私も応援したくなる。
新雪に尻の跡
( 神奈川県 木暮俊貴 25歳)
夜に雪が降った後、道を歩けば人間の跡がある。はしゃいで雪にダイブしたと思われる跡もあって、それに日光が当たって輝いてる。なんだか感慨深い。