ドキュメンタリーの主役は“作り手”! 「ニッポンものづくりフィルムアワード 2024」
日本の職人の技術や文化を、動画で残していきたい。そんな思いから生まれた「ニッポン手仕事図鑑」が、日本の“ものづくり”や“手仕事”にフォーカスしたドキュメンタリー映像を募集中です。一般部門に加えて、学生部門があるので、映像業界を志す学生さんにもオススメ。審査員には『プロフェッショナル 仕事の流儀』のプロデューサーも! 締切は2024年11月30日で、グランプリ受賞者には30万円が贈呈されます。
「ニッポン手仕事図鑑」って知ってる?
「ニッポン手仕事図鑑」とは、日本各地にいる職人たちの技術や文化を、動画でみることができるサイトです。美濃焼や南部鉄器などの伝統工芸品から、畳や生姜糖といった長い歴史をもつ日本ならではの特産品まで、さまざまな手仕事の様子が収められています。
さらに、こちらのサイトでは、職人が活躍するイベントや伝統工芸の後継者インターンシップ情報なども掲載されており、“ニッポンの手仕事”と出会う場所としての側面も。後継者育成や新しいビジネスなど、日本の手仕事の未来に残す一助を担っている「ニッポン手仕事図鑑」が、本公募の主催者です。
畑仕事や料理、建築……みーんな“ものづくり”。
本アワードで募集するのは、日本の「ものづくり」や「手仕事」にフォーカスしたドキュメンタリー映像。2019年に実施された初回のテーマは「明日の“後継者”をつくる」というもので、小鹿田焼や作硯家にまつわる映像など、数多くの力作が寄せられました。
第2回目となる今回のテーマは「今、会いに行きたい作り手の声」。ここで言う“作り手”とは、伝統工芸の職人に限りません。本アワードでは、お米や野菜を作っている農家の人や、飲食店で働くコック、家を建てている大工や左官など、広い意味での“作り手”を対象としています。
「お気に入りの作品を作っている」、「職人の人柄が面白い」「工房から見える景色が好き」など、会いに行きたい理由についてはどんなものでもOK。作品を通して、あなたが大好きな作り手の魅力や声をみんなに届けてくださいね。
賞を通して実現したいのは“モチベーションアップ”と“活性化”
高い技術力や唯一無二の魅力があるにもかかわらず埋もれてしまっていたり、後継者不足や販路開拓に関する問題などを抱えていたり……職人たちは今、大変厳しい現状にあります。ここまで継承されてきた、日本の素晴らしい文化や技術が衰退しないために必要なのは、「職人のモチベーションアップ」と「産地の活性化」なのです。
そうした本アワードのねらいに合った作品をつくるためには、「ものづくりの応援者(ファン)を増やすことにつなげたい」という意識かもしれません。その作り手のどこに惚れ込んだか、何をPRしたいのかなどを明確にしてから作品づくりをすると、きっとあなたのアツい思いが映像を通して伝わるはず。「ニッポン手仕事図鑑」にある数々の動画のように、人と“手仕事”をつなぐきっかけになれるような作品になるといいですね。
また、本アワードは「プロフェッショナル 仕事の流儀」チーフ・プロデューサーの横⼭友彦さんなど、審査員もとっても豪華。一般部門と学生部門の2部門で募集しているので、映像関係の勉強をしている学生のみなさんも、ぜひチャレンジを!
三度の飯よりゲームが好きな公募情報ライター。ソシャゲのスタミナ消費に追われながら、最近公募に目覚めた娘のチャレンジを応援する日々を送っている。