「新宿鮫」作者が12年ぶりの新シリーズ!大沢在昌の新作『夜刑事』は"太陽光アレルギー"の刑事が主人公
日本ハードボイルド界の巨匠・大沢在昌が、12年ぶりとなる新たな刑事小説シリーズ『夜刑事(ヨルデカ)』を10月31日に刊行する。「新宿鮫」シリーズなど数々のベストセラーを生んできた著者が、全く新しいタイプの刑事を主人公に据えた意欲作だ。
物語の主人公・岬田(さきた)は、未知のウイルスに感染したことで太陽光アレルギーを発症し、夜しか活動できない体となった刑事。その代償として極端に研ぎ澄まされた五感を得るものの、感染者として警察内部からも疎まれる立場となる。さらに、このウイルスを感染させたのは他ならぬ元恋人という設定で、その失踪の謎に迫りながら、暗闇の世界で国際犯罪組織と対峙していく。
大沢は本作について「これまでに書いてきたどの刑事よりも孤独で、絶望と背中合わせの日々を生きている。また書きたいと思った主人公は久しぶり」とコメント。ヴァンパイアウイルスと呼ばれる感染症、世界規模の犯罪、失踪した恋人という要素を絡め、従来の刑事小説の枠を超えた新しい物語世界を展開する。
紫綬褒章受章者でもある大沢在昌の最新作は、定価1,980円(税込)。同日付で電子版も発売され、Amazonオーディブルでの先行配信も開始される。