伝統×革新の競演!第49回全国伝統的工芸品公募展が11月末開幕 - 現代に息づく匠の技を無料で堪能
伝統的工芸品産業振興協会は、「第49回全国伝統的工芸品公募展」を11月29日から12月9日まで、東京・六本木の国立新美術館で開催することを発表した。伝統技術と現代的なアイデアが融合した約300点の作品が一堂に会する本展示は、日本の工芸技術の粋を集めた一大イベントとなる。
本公募展は、経済産業大臣指定の伝統的工芸品(全国240品目以上)を含む日本の伝統工芸の振興を目的として開催。特筆すべきは、単なる伝統技術の継承だけでなく、現代生活に適応した新しい表現や市場性のある製品開発にも重点を置いている点だ。
出品資格は生業として制作活動を行う個人やグループ、企業、産地組合など。内閣総理大臣賞をはじめ、経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞など、権威ある賞が用意されている。また、若手育成の観点から、従事年数15年以下を対象とした若手奨励賞も設けられている。
展示会は国立新美術館での開催後、12月20日から2025年1月9日まで「伝統工芸 青山スクエア」(東京都港区赤坂)でも優秀作品展として再展示される。両会場とも入場無料で、日本の誇る工芸技術の真髄に触れる貴重な機会となる。
昨年度は琉球びんがたが内閣総理大臣賞を、京指物が経済産業大臣賞を受賞。伝統技法を活かしながら、現代のライフスタイルに寄り添う革新的な作品が高い評価を得た。