廃棄物処理場が芸術空間に変身!15メートルの壁面アートで、さいたまからSDGsを発信
リサイクル業界に新たな風を吹き込む試みが、さいたま市で実現した。産業廃棄物処理を手がける株式会社藤榮商事は、岩槻リサイクルセンターの巨大な防塵壁を学生アーティストの表現の場として提供し、SDGsとカーボンニュートラルをテーマにした鮮やかな壁面アートを完成させた。
この意欲的なプロジェクトを手がけたのは、地元岩槻区在住の学生アーティストRin Sato氏。テンプル大学ジャパンキャンパスでアートを専攻する4年生で、すでに二科展入選や国際公募展での新人賞受賞、アメリカでの個展開催など、輝かしい実績を持つ新進気鋭のアーティストだ。
15メートル×4メートルという圧倒的なスケールの壁面には、SDGsとカーボンニュートラルの理念が、「木」をモチーフに鮮やかな色彩で表現された。特徴的なのは、制作過程で施設職員との交流から生まれたアイデアを取り入れ、職員を模した親しみやすい顔が所々に描き込まれている点だ。
11月12日に開催されたお披露目会には、地域住民や関係者約25名が参加。第17代さいたま小町も駆けつけ、新しい地域のシンボルの誕生を祝った。さらに興味深いのは、この作品の名称を一般公募している点だ。12月15日までウェブフォームで応募を受け付けており、地域との共生を重視する同社の姿勢が表れている。
このプロジェクトは、さいたま市が実施している木くず類の処分手数料無料化の実証事業とも時期が重なり、多くの市民が訪れる機会となっている。産業施設に芸術性を取り入れることで、リサイクル業界の新しいイメージを創出する試みとして注目を集めている。
なお、作品は沿道から見学可能だが、交通量の多いエリアのため、安全面への配慮が呼びかけられている。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000151826.html