絆創膏が出ないそのとき…人気歌人が選ぶ20代の感性光る『おそろい短歌賞』、金賞ほか入選作が決定
フェリシモの新部活「フェリシモことば部」は、20代を対象とした『おそろい短歌賞』の受賞作品を発表した。11月11日の「おそろいの日」に合わせて開催された本企画には、828首もの応募が寄せられ、現代短歌界で注目を集める歌人・岡野大嗣氏による審査で、計6首が選出された。
金賞に選ばれたのは「絆創膏がすぐに出なくてその代わりに似たような傷を教えてくれた」(薄暑なつ)。日常の何気ない瞬間に潜む心の機微を31文字に凝縮した作品だ。
銀賞には「あのラストやだってあなたは言うおなじ光を浴びた二時間だった」(鳥さんの瞼)と「本棚を混ぜて暮らせばほんのりとキャラメルポップコーンのにおい」(asano)の2首が選ばれた。
入選作には副賞として、金賞には神戸北野ホテルのペア宿泊券や神戸ポートタワー入場券などがセットになった「ふたりの神戸旅セット」が贈られる。
本プロジェクトは、若者の「生きづらさ」に寄り添うことを目的に設立された「次世代、暮らしの探求所」の一環として実施。31文字という限られた字数の中に、現代を生きる若者たちの繊細な感性が詰め込まれている。