世界的に評価の高いアートディレクター・石岡瑛子氏の作品を一堂に集めた展覧会「石岡瑛子 I（アイ）デザイン」が、2024年12月14日から2025年2月24日まで、島根県立石見美術館で開催される。この展覧会は、公益財団法人DNP文化振興財団と株式会社DNPアートコミュニケーションズが企画・運営に協力し、全国5つの美術館を巡回する大規模なプロジェクトの第4弾だ。

石見美術館は、島根県西部を代表する複合文化施設「グラントワ」内にある。約28万枚もの地元産石州瓦を使用した独特の建築は、地域に愛される文化の発信地となっている。この特別な空間で、石岡氏の前半期の代表作を中心に、約500点もの作品が公開される。

展示内容は、一世を風靡したポスターやCM、アートワーク、スケッチなど多岐にわたる。石岡氏の飽くなき情熱と創造性が詰まった作品群は、デザインの力と可能性を改めて感じさせてくれるだろう。

会期中には、監修者によるギャラリートークや講演会、「新春瑛子みくじ」といった新春イベント、石岡氏にちなんだお茶の提供など、多彩な関連イベントも予定されている。さらに、地域と連携した「Meet 瑛子！」企画では、益田市内の様々な店舗で石岡氏の作品や関連書籍が展示され、街全体が石岡瑛子ワールドに包まれる。

石岡瑛子氏は、1961年に資生堂宣伝部に入社後、独立。70年代にはパルコや角川文庫のキャンペーンなど、時代を象徴する仕事を手がけた。80年代にニューヨークを拠点とし、舞台や映画の美術、衣装デザインにも進出。「M.バタフライ」でニューヨーク批評家協会賞、「TUTU」でグラミー賞、「ドラキュラ」でアカデミー賞を受賞するなど、世界的な評価を得ている。

この展覧会は、石岡氏の多彩な才能と、時代を超えて輝き続けるデザインの魅力を再発見する貴重な機会となるだろう。デザイン愛好家はもちろん、芸術や文化に興味のある方々にとって、見逃せない内容となっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000739.000069194.html