京都芸大生が仕掛ける!考古遺物の新たな魅力発見、3D技術で歴史を身近に
京都市考古資料館で、芸術大学生が手がける特別展示が明日からスタートする。この展示は、京都府を中心に日本各地から出土した考古遺物をテーマに、芸術大学ならではの視点で「造形表現」の奥深さを掘り下げる試みだ。
展示の目玉は、フォトグラメトリ3D技術を駆使した遺物の再現だ。これにより、来場者は遺物を360度自由に観察することができる。学生たちは「展示ケース越しでは気づけなかった遺物の細部まで見られる」と胸を躍らせる。
本展示の特徴は、企画からデザインまですべてを学生が手掛けた点にある。ポスターや広報物のデザインも学生たちの感性が光る。彼らは「遺物は見る人によって着目するポイントが異なる」と指摘し、来場者それぞれが自由な発想で歴史と対話し、独自の楽しみ方を見つけることを期待している。
会期中には、学生による展示解説や子ども向けイベント、3Dモデル制作ワークショップなど、多彩な関連イベントも予定されている。これらのイベントを通じて、考古学をより身近に感じられるだろう。
展示は2024年12月14日から2025年1月26日まで開催される。入館料は無料で、京都市考古資料館1階特別展示コーナーで行われる。休館日は月曜日および年末年始だ。
この展示は、京都芸術大学文化財保存修復・歴史遺産コースの学生たちが中心となって企画した。同コースでは、仏像や書画、歴史的建造物など多様な文化財を守り、未来へ受け継ぐための専門技術を学ぶ。京都という歴史ある都市を舞台に、実践的な学びを展開している。
今回の展示は、学生たちの情熱と創造力が詰まった空間で、歴史との新しい出会いを体験できる貴重な機会となりそうだ。芸術と考古学が融合した斬新な展示に、多くの来場者が期待を寄せている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000499.000026069.html